特集都議会公明党とSGI提言に見る創価・公明の特異な属性

小池都知事スリ寄りが示す深刻な組織力低下

森 功

ノンフィクション作家

公明党“抱き込み作戦”

 7月22日の任期に伴う注目の東京都議会選挙が、6月23日告示、7月2日投開票に決まった。小池百合子が都知事になっておよそ1年、〝小池新党〟がどこまで勢力を伸ばすか。新聞やテレビは、ここぞとばかりに囃し立てている。

 彼女の率いる政治団体「都民ファーストの会」を運営する小池政治塾「希望の塾」では1月に入り、都議選に向けた候補者選定の試験を実施。昨年4000人が集まったと話題になった塾生のうち、1600人が受験。この先、300人の合格者を対象に「都議選対策講座」を開き、そこから3040人の候補者に絞り込んで都議選に出馬させるという。

 ちなみに新党結成については、中央政党なら5人以上の国会議員が必要などといった条件があるが、いわゆる地域政党は単なる政治団体と同じ扱いである。つまり政治団体「都民ファーストの会」は結成時から〝小池新党〟ともいえ、都議会の候補者はそこから出馬すればいいだけの話だ。

 言うまでもなく、これらは橋下徹の「維新政治塾」や「大阪維新の会」(現・日本維新の会)を真似たものだろうが、彼女はいずれ地方政党ではなく、中央の「新党」を結成するのではないか、とも囁かれる。その代表には元みんなの党の渡辺喜美が就くのではないか、という怪情報まで飛び交っている。

 くだんの「都民ファーストの会」では、すでに現職都議3人と豊島区議の計4人を第1次公認候補とすると発表。4人は先の知事選で小池支持に回った元自民党所属議員で、いずれも自民党から離れている。3人の都議は離党にあたり新会派「かがやけ Tokyo」を結成し、そこから除名処分を受けた豊島区議とともに改めて「都民ファーストの会」に合流した。

 4人は来る都議選において、小池新党から自民党幹部相手の刺客として送り込まれる。たとえば音喜多駿は「都民ファーストの会」の東京都議団幹事長として、都議会自民党幹事長の高木啓と北区でぶつかる、

「会派を代表して争う象徴的な選挙区になる」

 音喜多は記者会見でそう気勢をあげ、高木と定数3の議席を争う。その都議選で最も注目されているのは、やはり前自民党都連幹事長のドン・内田茂の千代田区に誰を刺客として送り込むか、だ。

「テレ朝の人気アナウンサーだった龍円愛梨が最有力」

「いやお笑い芸人のエド・はるみだ」

 といった調子で小池サイドはボルテージがあがる。

 いっときは引退が囁かれた内田自身も真っ向から受けて立つ構えで、こうした小池新党の挑発に対し、自民党幹事長の二階俊博もさすがにはらわたが煮えくり返っている様子だ。記者団の囲み取材に対し、「全面対決がお好みならば受けて立つ」と早くも臨戦態勢に入っている。

 そして、そんな都議選において、勝敗のカギを握るといわれているのが、公明党の動向である。小池百合子は自民党と敵対しながら、公明党に秋波を送り、その〝抱き込み作戦〟が成功しつつあるともいえる。

刺客に怖気づく公明党

 3人の造反議員が出たとはいえ、定数127の東京都議会における現在の最大会派は、いうまでもなく57議席を有する自民党である。22人(注・1月に現職一人死去)の都議を擁する第二会派「都議会公明党」を合わせれば、80議席となり、余裕で過半数を超える。

 ただし、公明が小池新党と連立するようになれば、過半数に近づく。万が一小池新党の候補者の40人が当選したら63議席という計算だ。

 実際、都議選の23人全員当選を目指す公明は、小池新党に刺客を立てられたら大変だ、とばかり小池にすり寄っている。昨年12月には、都議会自民党との連立解消を宣言。表向きの理由は、議員報酬の削減を巡る意見の対立とされるが、まさに前代未聞だ。来る都議選に向け、小池人気に怖気づき、刺客を送り込まれる事態を避けたかったからなのは疑いようがない。

 もっともそこには都議会だけでなく、永田町の思惑が絡むので、ことはそう単純にはいかない。中央政界での公明党は「下駄の雪」と皮肉られながら、安保やカジノなど政策の違いがあっても、決して自民から離れない。

 ところがそれが一転、都議会では都知事にすり寄り、〝決別〟を表明したのだから、とうぜんそこには仕掛け人がいる、とある公明党の関係者が裏事情を打ち明ける。

「都議会公明が小池都知事と手を組むように働きかけたのが、前公明党代表の太田昭宏さん。太田さんと小池さんは、池袋のある有力後援者のつながりで、親密な間柄です。もともとこの後援者は鳥取出身で、タニマチとして同郷の石破茂を応援してきた。石破さんが自民党総裁選に出馬したとき、小池さんが石破さんについたのもそこから。東京12区(北区)を地盤としてきた関係から、太田さんも彼と親しくなり、今回、小池さんを都議会公明と結びつけたのだといわれています」

 このタニマチ、実は昨年の週刊新潮で「闇金業者」と報じられたご仁だ。同誌では、小池が昨年8月ブラジルのリオ五輪閉会式に参加したとき、身に着けていた和服がタニマチの愛人のものだったと報じている。

 一方、太田は09年の衆院選で落選(比例復活)して党の代表を山口那津男に譲ったあと、自公政権が復活した1212月の第二次安倍政権で国土交通大臣に抜擢された。公明党内の運輸・建設族議員として地位を不動のものとし、国交省や東京都、さらにゼネコンに睨みを利かせてきた実力者だ。

 くだんのタニマチはその太田や石破をはじめ、とにかく自公に顔が広い。先の公明党関係者は次のような話までする。

「彼は福島第一原発事故のあとの除染事業にも首を突っ込んでいました。ゼネコンの下請けとして、ある会社が組合組織をつくって参入したのですが、それを後押ししたのが、このタニマチであり太田さんだといわれていました。そこには、自民党都連会長の下村博文(幹事長代行)の名前も取り沙汰されていた。タニマチを中心に、小池、太田、石破、下村という人脈が築かれていたのだと思います。それもあって小池さんは公明との関係づくりをうまく運べたのではないでしょうか」

 東京大改革なる旗を掲げ、清新なイメージを振りまいて新党ブームを仕掛ける小池百合子都知事。改革を標榜する割に、政策は目新しくもなく、さほど成果は上がっていない。が、豊洲市場や東京五輪に待ったをかけ、思うようにいかないと見るや、あの手この手を繰り出す。それが公明や民進党との連携だ。

自主投票の背景にあるもの

 その小池にとって、都議選に向けた最初の試金石が、2月の千代田区長選となる。

〈公明党は26日の中央幹事会で、東京都千代田区長選(29日告示、2月5日投開票)について、自主投票とすることを決めた〉

 1月27日の読売新聞ウェブ版にはこうある。公明党はこの数年、微妙な選挙になると、党としての態度を曖昧にする戦法をとってきた。千代田区長選でも本音は小池の応援する現職の石川雅己区長側につきたいところはやまやまだろう。だが、その反面、石川の対抗馬として出馬する与謝野信には自民党本部がついている。そこにも気遣う要があるので、自主投票といういかにも中途半端な形をとっている。

 これは大阪都構想の住民投票や大阪府知事と大阪市長のダブル選挙のときと同じやり方だ。衆院選で自ら公明党の刺客として出馬すると公言したおおさか維新の会(現日本維新の会)の橋下徹に恐れをなし、自主投票を決めた。実はそれを働きかけたのが、維新の会、公明党に気脈を通じる官房長官の菅義偉だった。

 しかし、今回の千代田区長選では、菅官房長官が与謝野を強力に応援し、小池と対峙する構えを見せている。石川優位が伝えられるなか、万が一にも与謝野が勝てば公明は立場がない。公明にとってはそこも怖い。

 小池人気がどこまで続くか、それが来る都議選の焦点なのは間違いない。が、その実、もともと彼女が選挙に強いか、といえばそうではない。

 圧勝に終わった1年前の都知事選を振り返ってみると、実はタナボタ勝利だ。舛添要一の失脚に慌てた自民党都連がタレントパパの擁立に失敗した挙句、地味な元総務官僚を担ぎ出すしかなかった。一方、チャンスだったはずの民進党は、出馬すれば当選間違いなしとされた現在の党首が渋り、代わりに野党共闘候補として有名ジャーナリストを立てたが、あまりの勉強不足で失速。その間隙をぬって旋風を巻き起こしたのが、小池都知事だ。

 したがって固い選挙基盤や支援母体があるわけでもない。浮動票頼みだから、常に話題づくりをし、人気を保たなければならない。そこに各党が振り回されているのだが、なかでも翻弄されているのが公明党である。区長選で勝敗のカギを握るといわれるものの、上層部のそんな中途半端な態度や迷走ぶりが支持母体の創価学会にも伝わり、組織が揺れている。

 従来、東京や大阪では創価学会の青年部や婦人部をフル活用して選挙戦を戦ってきたが、この数年、組織選挙の強みが揺らいでいる。それが顕著に表れたのが、今度の千代田区長選であり、来る都議会選挙である。(文中・敬称略)

森 功(もり・いさお)ノンフィクション作家。1961年生まれ。新聞、出版社勤務等を経て2001年、ノンフィクション作家に。『黒い看護婦』『ヤメ検』(ともに新潮文庫)『同和と銀行』(講談社+α文庫)『泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴』(文春文庫)など著書多数。最新刊は『総理の影 菅義偉の正体』(小学館)。

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1月号目次

 

 

閻魔帳

酉年に右顧左眄し延命を図る蝙蝠集団/乙骨正生

 

特集/博打解禁を許し都知事にスリ寄る宗教政党の欺瞞

カジノ法案に小池都政とコウモリ飛行をまた始めた「公明党=創価学会」を斬る/古川利明

平和を安保で捨て、福祉をカジノで捨て 創価学会が「仏」になって公明党はどこへ行く/川﨑泰資

小池知事に接近、自民と亀裂?? 都議会公明党の俗流「利 善 美」/柿田睦夫

大衆の党・公明党が「自主投票」を選択したカジノ法案/段 勲

 

トピックス

幸福の科学信者による祖父母殺害事件と幸福の科学学園問題/藤倉善郎

トピックス

『実名告発 創価学会』執筆者が記者会見/及川健二

 

連載

短期集中連載[三笠宮の言葉](中)

皇族・生き残った旧軍人としての責務広岡裕児

新・現代の眼(第回)

線路はつづくよどこまでも菅野 完

信濃町探偵団──創価学会最新動向

執筆者紹介  編集後記

 

 

 

編集後記から

 今年、平成29(2017)年の3月に、小誌は創刊満15年を迎えます。

 その創刊号(H14・3/1号)には、自公連立政権の発足による創価学会・公明党の政治的影響力の拡大により、民主主義と政教分離の危機が現実のものとなっているにもかかわらず、創価学会・公明党についての正確な情報の発信が困難となっていることから、創価学会問題を社会に広く発信するために小誌を刊行するとの、創刊の動機と理由が掲げられています。

 以来、今号で通巻252号にわたって創価学会問題を中核とする宗教と政治、宗教と社会の諸問題についての報道、情報発信を続けてきましたが、遺憾ながら自公連立政権はいまだに続いているばかりか、政治評論家の藤原弘達氏が、創価学会の言論出版妨害の対象となった著書『創価学会を斬る』の中で、創価学会という宗教的全体主義集団と、自民党内の右翼ファシズム勢力が結合した場合、日本の議会制民主主義は終わりとなると予見した、日本の不幸な未来図は、日本会議(日本青年協議会)という右翼・保守的勢力に支えられた安倍晋三首相と創価学会・公明党のタッグ・マッチの結果、現実のものとなろうとしています。

 もっとも創価学会は、「永遠の師匠」に祀りあげた池田大作氏の健康状態の悪化とともに、組織内部の矛盾や歪みが拡大し、「創価学会仏」宣言なる珍妙な宣言をしたものの、混迷と混乱は収まる気配はなく、その組織力は確実に低下を続けています。

 おそらく今年7月の都議選、そして近々に実施が予想される衆院総選挙では、厳しい現実が創価学会に突き付けられることでしょう。

 そのためには創価学会に関する正確な情報の発信が不可欠です。その意味で、小誌は今年も宗教と社会・宗教と政治に関する事実と真実を追究し続けます。15年にわたって刊行を続けてこられたのも、ひとえに読者の皆さまのご支援のたまものであり、ここにあらためて感謝を申し上げるとともに、もうひと踏ん張りすることをお誓い申し上げる次第です。

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特集/博打解禁を許し都知事にスリ寄る宗教政党の欺瞞

 

平和を安保で捨て、福祉をカジノで捨て 創価学会が「仏」になって公明党はどこへ行く

川﨑泰資

元・NHK記者

 

 

 都議会で公明党が議員報酬の引き下げ案を巡って自民党と対立、東村幹事長が「自公の信頼関係は崩れた」として自民党と決裂を表明した。今年の都議選を勝ち抜くためには小池知事の与党になる以外にないとはいえ、公明党の政治進出の原点ともいえる都議会での波乱は国政にも影響をするのか。

 国会では2015年、集団的自衛権の行使容認から安保法改正で、公明が創価学会の下部組織の婦人部などのはげしい批判を振り切って安倍政権に歩み寄った。しかし憲法学者が揃って「違憲」立法と言うこの「戦争法」への反対は根強く、創価大学、創価短期大学の職員が「法案に反対する有志の会」を立ち上げ、学会員が反対署名を集め、反対デモに加わるなど学会員の反乱が続いた。16年には臨時国会の終盤、突如自民党を中心に有志議員が提出したカジノ法案に公明党は賛否を表明できないまま自主投票に追い込まれ、山口代表、井上幹事長の党中枢が反対票を投じたものの、議員の多数は賛成に回った。例を見ない重要案件での分裂である。

 党の看板である「平和」を安保で捨て、「福祉」をカジノで捨てた事に他ならない。

 一体、公明党はどこへ行こうとしているのか。創価学会・公明党の政治路線はどうなるのか、国政での自公連立の実体を改めて問いなおすことが必要だ。

 

進むポスト「池田」の新体制

 創価学会・公明党の絶対的な指導者、池田大作が病に倒れ、10年5月以来、人前から姿を消し学会員を含めた大衆の前で言葉を発した事は確認されていない。学会は「池田は健在で執筆活動などに専心している」とあからさまな嘘をつき、それを大新聞社に流させるなど執拗な隠蔽工作を続けている。だが「集団指導体制」に移行している事を間接的には認めている。宣伝戦はともかく、池田が公けに姿を見せなくなって以来、池田の言葉や執筆物は全て幹部による「代作」であることは間違いない。既にポスト池田に向けての体制作りのただなかにある。

 15年の学会創立記念日を前に突如、発表された創価学会の新人事が「ポスト池田体制」の第一段であったことは明らかだ。原田会長の四選を決め、その原田が衆院小選挙区からの撤退と自公の全面的な選挙協力の見直しの「政治縮小路線」と言われた正木理事長を更迭し、逆に政治路線の強化を主張する谷川学会本部事務総長を事実上のナンバー2に据える新人事である。集団的自衛権の行使容認を柱とする安保法制を創価学会の反対や懸念を振り切って認めたのは、ポスト池田を巡る双璧とされた正木、谷川の選択で政治路線強化の谷川に軍配を上げた事を意味する。この結果、学会の婦人部などに信望の厚い正木は中枢から去り、学会・公明党の主流は政治重視路線に一本化された。安保で平和を捨てたと言われる由縁である。

 そして「ポスト池田」の第二弾が思いがけない「創価学会仏」という奇手である。16年の学会創立記念日を前に、今度は会則改正で会則の前文に「創価学会仏」という文言を付け加えた。何と創価学会という教団そのものが「仏様」になったというのだ。これでは学会員にすら何のことか分からない。あえて解釈すれば池田が本当に死去した時、カリスマ性の無い会長や執行部では会員の動揺が抑えきれないと見て、従来「生き仏」として機能してきた池田に代わって不動の「仏」を創価学会という教団そのものにするという苦肉の策ではないのか。こうすることによって学会が生みだす莫大な利権を散逸させずに済む。究極の組織防衛、自己保存体制の確立である。

 学会はポスト池田の二段階の措置によって池田死去後の体制を整えたと言える。

 

創価学会主導の政治路線

 政治報道では公明党の動静がまことしやかに伝えられるが,実態は創価学会という教団の言いなりに平和も福祉も自由に操られている。つまり言論出版妨害事件で反省し、捨てたはずの政教一致が今や完全に復活している。

 平和に関して公明党は、1992年自衛隊の初の海外派遣となったPKО協力法に賛成、03年自衛隊のイラク派遣への先導的役割、15年集団的自衛権行使容認に続く安保法改正に賛成と次第にエスカレートし、その延長に自衛隊の駆けつけ警護を認めるのでは最早「平和の党」とは言えない。福祉についてはそれなりの実績を残してきたものの、16年の臨時国会会期末でのカジノ法への賛成が公明党の半数を超えたことは、「大衆と共に生きる」池田の考えとも大幅に異なることは確かだ。反対の党議決定を出来ず、博打依存症の対策も無くカジノ法に多数が賛成したのは何故なのか。博打に賛成して福祉も無いものだ。カジノ法では、党の最高幹部の山口代表と井上幹事長が反対しているのに何故議員の多数が賛成したのか。ここに公明党の政治至上主義の落とし穴がある。

 公明党議員は衆院選での自公協力によって当選している議員が多い。特に衆院の北側副代表ら関西の小選挙区での候補者が、日本維新の会から対立候補が出るのを学会と自民党の裏取引で押さえてもらったなどの因縁もあり、自民党に逆らえない関係になっている.これに対して参院の山口代表や、衆院でも比例の井上幹事長は選挙そのものには自民党に関係がなく強気だ。

 

公明は自民と維新の会の連立を警戒

 公明党にとって今の国政上の最大の関心は「自公連立」から「自民・維新」の連立への切り替えの懸念だ。維新の会は参院選でも一定の力を発揮し、事実上自民党の補完勢力としてだけでなく政治姿勢としては自民党より右寄りの政党として機能し始めている。安倍首相は維新前代表の橋下とは極めて親密で、特に憲法改正ではリベラル寄りの色彩のある公明より親近感があると言われる。それだけに自公連立を脅かす存在として維新の会を意識しているものとみられ、大阪万博誘致をはかり、カジノも大阪にと意気込む維新の会との距離感を測らざるを得ない。それが関西を主軸とする創価学会・公明党のカジノ法への煮え切らない態度に現われた結果ともいえる。

 ともあれ、自民党議員とも闘い当選した公明党の参議院議員は、自民との選挙協力や官邸筋の仲介で密約を交わして当選してきた衆議院議員とは違って筋を通す人が多い。山口代表は「政策が全て一致しなければ連立を組めないものではない」と、安保問題でいち早く政権離脱はあり得ないと肝心な武器を捨ててしまったが、維新の会が台頭して公明の存在を脅かす段階に入った今、党のかじ取りの悩みは深い。

 

学会主導で「政教一致」深まる

 学会は、公式には政治の問題は公明党が責任を持つと言うが実態は異なる。肝心の問題になると常に創価学会の幹部が直接、首相官邸なり自民党幹部と裏で折衝し、公明党がそれを受け入れる完全な政教一致である。公明党側の主役は自公連立派と目される北側副代表や漆原元国対委員長らの衆議院議員で、魚住、荒木などの筋の通った発言をする議員が目立つのは参議院議員である。しかしそうはいってもそれは程度の差であって、実質的に公明党の政治を支配しているのは創価学会の幹部だ。

 公明党は消費税の引き上げに伴い軽減税率の適用を強硬に主張し、財務省と自民党が決めた還付金制度案を公明が一旦は呑んだものの、これが表面化すると学会側はこんな案では参院選は戦えないと選挙協力の見直しを自民党に突きつけた。結局、食料品の8%据え置きの複数税率となる公明案を受け入れたのは、創価学会の佐藤副会長が官邸の菅官房長官と話をつけたと言われ、安倍は自民党の重鎮、野田税制会長を更迭する強硬策までとった。何のことはない、自民党の幹部も公明党の幹部も全て飛ばして、学会の幹部と首相官邸の直接の取引で決着したのだ。集団的自衛権の行使容認から安保法では自民の言い分を認めたのだから今度は言い分を聞け、さもなければ選挙協力を止めるという脅しは、公明党では出来る筈もなく完全に学会の主導だ。官邸がこれに呼応する。創価学会がポスト池田の新体制で政治重視の谷川を中心に選んだ以上、自公連立は続ける意図と見られる。衆院の小選挙区から撤退し比例だけにして、参院を主力にする一昔前の体制に戻すことは困難のようだが、平和・福祉の二枚看板を捨てた公明党はどこへ行こうとしているのか。

 自民党政権の右傾化を防ぎ軍事強化路線に歯止めをかけてきたのは公明党だと言う論者もいるが、ここ数年は自民党にブレーキをかけるどころかアクセルを踏んで軍国化に拍車をかけているのは創価学会・公明党だとする見方の方が有力ではないのか。自民党より右の維新の会が憲法改正で自民党と組む意向を明確にしている時、創価学会・公明党はこれまで通りで良いのか。

「仏」となった創価学会に従う政党では最早、国民の信頼を得ることはできない。政教分離を完全に実施し、政治路線の縮小以外に公明党の生きる道はない。

 

川㟢泰資(かわさき・やすし)元NHK記者。1934年生まれ。東京大学文学部社会学科卒。NHK政治部、ボン支局長、放送文化研究所主任研究員、甲府放送局長、会長室審議委員、大谷女子短大教授、椙山女学園大学教授等を歴任し、現在同学園理事。NPO法人マスコミ市民フォーラム理事長も務めている。著書に『NHKと政治─蝕まれた公共放送』(朝日文庫)『組織ジャーナリズムの敗北─続・NHKと朝日新聞』(岩波書店)など。

 

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信濃町探偵団

信濃町探偵団──創価学会最新動向

 

 

●写真はなくとも元気??

1月1日付「聖教新聞」「世界広布新時代 青年拡大の年が開幕」

「新年の歌 池田大作」「勝ちにけり 師弟の大山 揺るぎなく 不動の信心は 万代までも」

同「新春あいさつ 婦人部長 永石貴美子」

「昨年11月、婦人部の皆さまを代表して、池田先生・奥さまと懇談させていただきました。元気なお姿に、“池田先生は、厳然と獅子のごとく学会を守ってくださっているのだ”と感謝と感動でいっぱいになりました。婦人部は、師への報恩の心を胸に自身の誓願を貫き、いかなる苦難も逆転勝利させゆく常勝の祈りで、本年も朗らかに、広布拡大に前進してまいりましょう」

1月5日付「聖教新聞」「座談会 栄光の峰をめざして」

原田(会長)元日、そして池田先生のお誕生日である2日と、東京・信濃町の総本部は、諸天も寿ぐような素晴らしい日本晴れで、多くの方が来訪されました。そして、日本全国、全世界の同志が、新年勤行会から新しい年を勢いよく出発することができました。

 永石(婦人部長)お元気な池田先生・奥さまと共に、新たな年を迎えられたことに感謝と喜びでいっぱいです」

 

※平成22年5月以降、大衆の前に姿を見せない池田大作氏。年が明けたことでその期間はとうとう足掛け7年に入ることとなった。その池田氏の誕生日は1月2日。今年で満89歳を迎えたわけだが、どうしたわけか元日付「聖教新聞」や、年明け最初の1月4日付「聖教新聞」には、池田氏の近影が載っていない。昨年8月に「聖教新聞」は、池田氏の入信記念日を記念して、軽井沢でくつろいでいるという池田夫妻の写真を載せたが、その写真に写っている男性は顔の前にカメラを構えており、本当にこの人物が池田氏であるかどうかの確認は不可能だった。

 1月1日付、4日付「聖教新聞」掲載の新春あいさつや座談会記事で、永石婦人部長らは池田氏の健在を強調しているが、近影写真の掲載がないことは、池田氏の健康状態が記念写真を撮ることすらできないほど悪化しているとの推測を可能とする。すでに何度も書いていることだが、別に池田氏の健康状態が悪いとしても老病死は世の常である。世間一般の人はお大事にと思うだけのことである。それを隠さねばならないとは本当に気の毒な話としかいいようがない。来年で卒寿を迎えることとなった池田氏だが、無事に卒寿を迎えられるかどうか――。その保証はどこにもない。

 

●「創価学会仏」をさりげなくアピール

1月1日付「聖教新聞」「きょうの発心 理事長 長谷川重夫」

「戸田先生は、威音王仏を通して“未来の経典に『創価学会仏』の名が記される”と断言されました。学生部の頃、私の友人の『学会とは何でしょうか?』との質問に、池田先生は答えられました。『学会は仏様の世界で、創価学会仏なんだよ。だから学会を大事にすれば功徳、福運となるんだ』と――この時の感動は忘れられません。

 昨年11月、創価学会会則に『創価学会仏』と加わったことに、今再びの感激がこみ上げています」

 

※昨年11月に会則を変更し、前文に「創価学会仏」を添加した創価学会が、その主張の正当性アピールに腐心している。元日付「聖教新聞」掲載の「きょうの発心」では、御年77歳の長谷川理事長が、自らの学生時代に池田氏が「創価学会仏」に言及していたと強調。戸田・池田の両会長が、早くから創価学会を「仏」と位置づけていたとアピールしている。

 かつて創価学会は、「宗教批判の原理」なる宗教の正邪・善悪を判断する指標を掲げ、その中で、文献的証拠となる文証、その文献の記述に論理的整合性があるかどうかの理証、そして現実に功徳や利益などの効力・効用があるかどうかの現証の有無を主張した。

 この指標に則るならば、期日も場所も不明確な上に、文書的証拠もない戸田・池田両氏の「創価学会仏」発言は、文証・理証をクリアーできるのかどうか、甚だ疑問。だが選挙の勝利を宗教的勝利とする創価学会の理屈に基づくならば、東京都議選や衆院総選挙の勝利をもって、自らの宗教的正当性を強調し、宗教的正邪の証である現証は歴然などと(うそぶ)くことが予想される。

 

●箱根駅伝に創価大学出場を大喧伝

1月4日付「聖教新聞」「箱根駅伝 創価大学が大躍進」「創価大学未来へ希望の襷つなぐ」「チーム一丸で総合12位 往路9位の快走」

「新春恒例の第93回『東京箱根間往復大学駅伝競走』が2、3日に行われ、21チームが出場した。2年ぶり2度目の挑戦となった創価大学は往路9位、復路13位の総合12位。抜群のチームワークと執念のタスキリレーで、初出場から八つ順位を上げる大躍進を果たした」

同「寸鉄」「創大駅伝部が箱根路を見事に力走!日本一の団結光るドラマに感動の拍手」

1月5日付「聖教新聞」「座談会 栄光の峰をめざして」

竹岡(青年部長)うれしいことに、2・3日には、創価大学の駅伝部が、新春の箱根駅伝で見事な快走を見せてくれました。

 永石 『青年拡大の年』を飾る大健闘に、全国、全世界の同志が深く感動しています。

 原田 初出場から2年にして、総合12位の大躍進。創価のタスキをつなぎ、力の限り走り抜いた選手をはじめ、スタッフや支えられた全ての関係者の方々に、心からの拍手と感謝を送りたいと思います。本当に、ありがとうございました」

同「新春恒例の第93回箱根駅伝 創価大学大激闘の軌跡」「最後まで光った負けじ魂」

「新春の風物詩である第93回箱根駅伝(2、3日)で、創価大学は往路9位、復路13位で総合12位に入った。初出場した2年前に比べると、総合タイムを11分3秒も縮めた。さらに、区間1桁順位の選手が5人も誕生し、躍進を遂げたのである。ここでは、中継所を中心に、選手たちの大激闘の軌跡を追った」

 

※創価大学が箱根駅伝に出場し、前回を上回る12位となったことに創価学会が大喜びしている。1月4日付「聖教新聞」掲載の座談会記事にあるように、創価学会は今年を「青年拡大の年」と位置づけている。それだけに創価大学の箱根駅伝出場と健闘は、永石婦人部長の発言に象徴されるように、「青年拡大の年」の幕開けを飾る快挙と喧伝され、その健闘や結果は、年初の政令市議選で都議選の前哨戦とされる北九州市議選や、都議選をはじめとする今年実施の各種選挙で勝利を勝ち取るための幹部・活動家の士気を鼓舞する材料として利用される。

 そもそも純粋であるべきスポーツの結果を、政治的・宗教的に利用する創価学会。その狡猾さに辟易する。

 

●聖教新聞新社屋「創価学会 世界聖教会館」を建設

1月1日付「聖教新聞」「創価学会総本部に世界広布新時代の言論城」「『聖教新聞』新社屋を建設 『創価学会世界聖教会館』と命名 本年7月着工、2019年1118日落成 礼拝室、配達員顕彰室、展示室などを設置」

「世界の同志が喜び集い、広布誓願を立てる東京・信濃町の創価学会総本部に、聖教新聞本社の新社屋として、『創価学会 世界聖教会館』が建設されることとなった。池田先生のもと、同時進行で躍動する世界広宣流布の進展を伝える発信地となる」

 

※創価学会が聖教新聞の新社屋を「創価学会 世界聖教会館」として建設するのだという。人口減や会員数の減少に伴い、聖教新聞の購読部数は減少の一途をたどっており、多くの末端活動家、会員は多部数購読を余儀なくされているのにいい気なものである。「聖教会館」には、「無冠の友」ともちあげられてほとんどタダ働き同然に使役されている配達員の顕彰室が設けられるようだが、末端組織での配達員不足は深刻の度を増しているようである。

 

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12月号目次

12月号目次

閻魔帳

トランプ次期大統領にすり寄る安倍首相 無節操なパフォーマンスに批判の声/川﨑泰資

特集「創価学会仏」?? 教団を仏と定義した創価学会の意図と狙い

屋上屋を架す「創価学会仏=池田大作仏」を明記した会則変更を斬る/古川利明

会則改定 「創価学会仏」はポスト池田対策/段 勲

教団・組織の「仏神」化を企図する宗教コングロマリット/乙骨正生

トピックス

米大統領選、トランプ勝利に沸く文鮮明の息子たち 歴代米大統領と文鮮明の歪な関係/鈴木エイト

トピックス

経歴を隠蔽して当選したホメオパシー活動家=富山市議補選/藤倉善郎

連載

短期集中連載[三笠宮の言葉](上)

70年後の「有識者会議」への反論広岡裕児

新・現代の眼(第4回)

確証バイアスの罠菅野 完

ヨーロッパ・カルト事情227

セクト(有害カルト)と共通するIS加入のメカニズム広岡裕児

信濃町探偵団──創価学会最新動向

執筆者紹介  編集後記

編集後記から

 創価学会が創立記念日を前にした11月4日に会則を変更し、会則前文に「創価学会仏」なる文言を付加しました。創価学会の説明によれば、創価学会という教団そのもの、またその構成員が「仏の存在」という意味のようですが、すでに6年半にわたって大衆の前に姿を見せず、肉声すら伝えられない「生き仏」的存在の池田大作名誉会長のXデーを見据えて、教団そのものを「仏神」化して、創価学会という莫大な利権を生む組織の延命を図ろうとの腹積もりなのでしょう。

 もっとも創立記念日を前にした「聖教新聞」には、写真はありませんが「お元気」だという「池田先生」の動静が複数回掲載され、池田氏が広宣流布大誓堂で勤行し、原田会長以下の幹部を激励したとか、東京・八王子市の創価大学を視察するとともに、東京牧口記念会館で勤行したなどの記事が紙面を飾りました。

 その池田氏は、アメリカの大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選するや、早速に祝電を送りました。聖教報道(1112日付)によれば、池田氏はトランプ氏のリーダーシップのもと、「善の連帯が結集」されることに期待を表明したのだそうです。核廃絶論者の池田氏が、日本も核武装すべきと発言したトランプ氏に呼びかけた「善の連帯」とはいかなるものなのか。先に国連総会第一委員会が決議した法的拘束力のある核兵器禁止条約締結に向けての交渉。アメリカ政府は率先してこれに反対し、日本政府も追随しましたが、池田氏はこれに対してなにも発言していません。沈黙は核容認論者のトランプ氏に対する「連帯」の意志の表明だったのでしょうか。

「創価学会仏」となった創価学会は、いま「財務」という金集めに全力を傾注しています。来年は、夏の東京都議選に加えて場合によっては衆院総選挙も考えられます。「創価学会仏」の構成員は、来年も集票活動に勤しむことでしょう。その結果が、日本社会に悪影響を及ぼすことを憂うものです。

 今年もお世話になりました。来年、小誌は創刊15周年を迎えます。皆さまどうぞ良いお年を。

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特集

特集「創価学会仏」?? 教団を仏と定義した創価学会の意図と狙い

教団・組織の「仏神」化を企図する宗教コングロマリット

乙骨正生

ジャーナリスト

“お墨付き”を求めた執行部

 86回目の創立記念日を前にした11月4日、創価学会が3年連続で会則を変更。会則前文に「創価学会仏」という教団そのものを「仏の存在」と規定する文言を付加するとともに、牧口常三郎(初代)・戸田城聖(二代)・池田大作(三代)の「三代会長」の敬称を「先生」とすることを決めた。

 一昨年の本尊・教義の変更、昨年の「三代会長」を「永遠の師匠」に祀りあげ、朝夕の勤行において報恩感謝を捧げるとしたことに続く今回の変更を、原田稔会長は「創価学会の宗教的独自性を、さらに明確にいたしました」(11月5日付「聖教新聞」)と自画自賛しているが、たしかに教団ないしは組織そのものを仏と規定する「創価学会仏」は、きわめて特異な「宗教的独自性」ということができよう。

 おりしも今年は、日蓮正宗が創価学会を破門処分(創価学会は「魂の独立」と主張)にしてから四半世紀の節目の年にあたるが、創価学会の一昨年来の「宗教的独自性」確立に向けた動きはきわめて急進的である。おそらくその背景には、平成22年以来、大衆の前に姿を見せない池田氏の健康状態の悪化があるのだろう。

 本誌前号で特集した朝日新聞のインタビュー記事において原田会長は、池田氏の健在なかんずく池田氏が重要な判断を行うことが可能であることをアピールした。その狙いは、池田氏が健在である(と装える)間に、池田氏の権威を借りて、「宗教的独自性」をはじめとするポスト池田体制の整備を図るための布石だったのではないか。

 今回の会則変更を発表した原田発言からも、そうした意図を読み取ることができる。というのも会則前文に「創価学会仏」を付加した理由と根拠を、原田会長は次のように説明しているからだ。

「本年7月26日の全国最高協議会へのメッセージのなかで、池田先生は『御本仏の広大なる慈悲を体し、荒れ狂う娑婆世界で大法を弘通しているのは、学会しかない。戸田先生が「創価学会仏」と言い切られたゆえんである』とご指導してくださいました。大変に大事なご指導であり、創価学会の宗教的独自性を明確に宣言するものです。このご指導は、かつて戸田先生が、“大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である創価学会は、それ自体、仏そのものであり、未来の経典には『創価学会仏』の名が記されるであろう”と断言されたご指導を踏まえられたものであります。

 池田先生は、さらに、そのメッセージのなかで、“広宣流布を推進しゆく創価学会が仏の存在であり、創価学会なくして広宣流布はなく、学会を守ることが広宣流布を永遠ならしめることである”ともご指導くださいました。これは、会則の全体趣旨にも通じるものであり、会として未来にわたって踏まえるべき重要なものであることから、今回、『創価学会仏』というご指導を会則に加えた次第です」(同)

 本誌前号の特集記事「創価学会を舞台に進行中の壮大な詐欺 『生ける屍』隠すなれ合いインタビュー」の中で、ジャーナリストの溝口敦氏は、「池田氏は長らく創価学会統合の象徴だった。彼への個人崇拝から学会員は選挙で票を集め、聖教新聞を購読し、財務や広布基金を払ってきた。そういう池田氏の脳がいかれ、『生ける屍』と同じと学会員大衆に知られれば、創価学会・公明党は急速に組織力や資金力を低下させよう。それらを失いたくないために、原田会長以下学会幹部は池田氏の病状を押し隠し、まだ元気だと偽り、学会員を結集し続けようとしている。それが幹部生計の唯一の途でもあるからだ」と指摘しているが、今回の会則変更も、そうした組織の延命と自己保身のための手練手管の一環と見ることが可能だ。

 だが本尊・教義の変更をはじめとする一連の執行部の急進的な決定については、少なからぬ幹部・活動家からの反発があり、なかには池田氏の意思に反しているとの批判もある。こうした動きに対して執行部は、処分という強行かつ強圧的態度で臨んでいるが、混乱と動揺は収まっていない。そこで執行部は、今回の会則変更の発表に際しては、池田氏の“お墨付き”を用意した。池田氏がライフワークとする小説「新・人間革命」の中に「創価学会仏」という記述を書き込んだのである。それは11月5日付「聖教新聞」掲載の小説「新・人間革命」における次のような一文である。

「戸田は、学会を『創価学会仏』と表現した。そこには、濁世末法に出現し、現実の社会にあって、広宣流布即立正安国の戦いを勝ち開いていく学会の尊き大使命が示されている」

 小説「新・人間革命」の連載は、この日で5946回にもなる。まさにドンピシャのタイミングで「創価学会仏」というフレーズが登場したのが偶然であろうはずがない。

 しかも“お墨付き”はこれ一回ではなかった。創立記念日当日の1118日付「聖教新聞」1面にも、「我ら皆 創価の仏ぞ 勇み立て 地涌の大力 出(いだ)し勝ちきれ」との86回目の創立記念日を祝賀したという池田氏の「和歌」が大きく紙面を飾っていた。

 もともと池田氏の著作物は、一部の詩や俳句・短歌を除くほとんどすべてが、「大作の代作グループ」などと揶揄される特別書籍部の作成であることを、当の特別書籍部の責任者だった原島嵩元教学部長が明らかにしている。まして高齢化に加え健康状態の悪化が取り沙汰される今日、池田氏の著作物はすべてが代作スタッフによって作成されていると考えるのが自然である。しかも池田氏が著作物の内容を理解し、容喙(ようかい)するとは考えにくいから、池田氏の“金言”を作成することなどいまや朝飯前なのではないか。

 創価学会執行部にとって極めて都合のよい“お墨付き”が出される背景はそんなところだろう。そしておそらく創価学会は今後、池田氏の心臓が停止するまで、その権威を借りて組織の維持・延命、自己保身のための「宗教的独自性」や「永遠性」の構築に励むのだろう。

破門後に突然出現した「創価学会仏」

 ところで原田会長は、会則前文に「創価学会仏」を付加した根拠を、戸田会長・池田名誉会長の発言においている。そこで過去の両者の発言に「創価学会仏」に関するものがあるかどうか調べてみたが、少なくとも戸田会長の講演集や巻頭言・質問会集には見当たらない(昭和3040年代刊行本──あるいは見落としているのかもしれないが)。

 池田名誉会長の著作物には、原田会長が言及した今年7月26日のメッセージと、11月5日付小説「新・人間革命」、1118日付「和歌」を除いて、現在、分かっているだけで3回の「創価学会仏」への言及がある。時系列で並べると初出は平成5年刊行の小説『人間革命』第12巻「憂愁」の章、次が「大白蓮華」平成19年3月号掲載の「生死一大事血脈抄講義」、そして3番目が平成22年刊行の「御書と師弟Ⅰ」である。

 このうち小説『人間革命』の記述は、死を前にした最晩年の戸田城聖のモノローグ。そこにはこうある。

「日蓮大聖人は、御本尊を御図顕あそばされ、末法の衆生のために、御本仏の大生命をとどめ置かれた。創価学会は、その大法を末法の衆生に教え、流布するために、御本仏の御使いとして出現した。大聖人の御精神のままに、苦悩にあえぐ人々を救い、菩薩道を行じてきた唯一の団体である。

 それは未来永劫につづくであろう。学会の存在は、それ自体、創価学会仏というべきものであり、諸仏の集まりといえよう」

 平成3年に日蓮正宗から破門された創価学会は、日蓮正宗に対抗するために、自らが「日蓮大聖人」の法脈を継承する唯一正統な教団であると主張する必要があった。特に小説『人間革命』第12巻が刊行された平成5年は、自前の本尊の作成と販売を始めた時期にあたっており、創価学会に本尊を作成する宗教的資格があることを立証しアピールする必要に迫られていた。「創価学会仏」なる概念を創出し、自らを「御本仏の御使い」と強調し始めた動機は、案外、このあたりにあるのではないか。

 この「創価学会仏」という概念を、よりブラッシュアップした形で池田氏が表明したのは、平成19年3月号「大白蓮華」掲載の「生死一大事血脈抄講義」。その中で池田氏は、「創価学会仏」という項目を立て、次のような主張を展開している。

「三代の師弟によって示された広宣流布に戦う根本精神が異体同心の組織の中に脈動していくとき、創価学会は民衆救済する仏の大生命力を恒久的に持ち続けることになります。

 その力は民衆の苦悩の暗闇を破り、勇気と希望を与えてゆく『慈悲の大光』として輝きます。悪を打倒し、正義を叫び抜く『獅子吼』となって響きます。宿命を転換して、自他共の幸福を築く『大確信』が一人一人の胸中に開かれます。

 そして、そのような三障四魔の大難にも打ち勝つ『異体同心の和合僧』、『金剛不壊の師弟の大城』としてそびえ立つのが、創価学会の組織なのです。

 ゆえに戸田先生は、『未来の経典には「創価学会仏」の名が記される』と予見なされました。大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である創価学会は、それ自体が仏そのものなのである。これが戸田先生の大確信であられた。

 戸田先生は幾度も、『戸田の命よりも大切な学会の組織』と語られました。

 私も、何よりも大切な仏意仏勅の和合僧団を、戸田先生の命そのものとしてお預かりしてきました。そして『異体同心』を指針として、この創価学会を大発展させ広宣流布を進めてきました」

 本尊の作成と配布、さらには自公連立政権の成立と維持に自信をもった創価学会が、原田会長の言葉を借りるならば「独立教団」としての「宗教的独自性」を顕著にし始めていることが分かる。特に、「創価学会は、それ自体が仏そのもの」「戸田の命よりも大切な学会の組織」などの主張が端的に示すように、「制度の自己目的化─物神化─」(政治学者・丸山真男)という制度や組織の維持が自己目的化する傾向が顕著になっている。巨大宗教団体のマンパワーが生み出す莫大な利権を紐帯として、組織の拡大・発展・維持を図ってきた創価学会にとって、組織の「自己目的化─物神化─」は必然の途だったといえなくもない。

 そして平成22年4月刊行の『御書と師弟Ⅰ』では、戸田会長の「予見」なるものの具体的内容が次のように詳述されている。

「戸田先生はこう語られたことがあります。『法華経には、威音王仏という仏が登場する。二万億もの仏が、みな同じ威音王仏という名前で、長遠の歳月、衆生を救済してきたと説かれている。この威音王仏という名も、優れた仏の名であったかもしれないし、また、そういう教団があったとも考えることができる。同じように、“創価学会”という教団は、必ず未来の経典に金文字で記される。“一閻浮提広宣流布”という未来記を実現した創価学会仏として、永劫に仰がれゆく』」

「創価学会仏」の正当性を、所依の経典である「法華経」に基づいて正当化しようという試みである。ここではまさに組織の「物神化」ならぬ「仏神化」が企てられている。ちなみに池田氏が大衆の前に姿を見せなくなったのは、『御書と師弟Ⅰ』刊行からわずか1カ月半後のことである。

 池田氏という「生き仏」の終焉とともに、組織・制度の「物神化」ならぬ「仏神化」を図ることで延命を図ろうとしている創価学会。今回の会則変更はその端緒にすぎない。

乙骨正生(おっこつ・まさお)フリージャーナリスト。1955年生まれ。創価中学・創価大学法学部卒。宗教・政治・社会分野などを取材、週刊誌・月刊誌を中心に執筆。著書に『怪死』(教育資料出版会)『公明党=創価学会の野望』『公明党=創価学会の真実』『司法に断罪された創価学会』(かもがわ出版)など。

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信濃町探偵団

信濃町探偵団──創価学会最新動向

●「創価学会仏」で「財務」を煽動

1111日付「聖教新聞」「世界広布新時代第21回本部幹部会 SGI総会から(要旨) 原田稔会長」

「初めに、今月下旬から財務の振り込みが始まります。財務は、世界広布の大願を成就しゆくための御本仏への御供養に通じ、これに勝る大善はありません。その真心の一念は、全て御本尊が御照覧であります。どうか無事故で、万代の幸を開く財務となりますよう、心からお願いいたします」

11月5日付「聖教新聞」「全国総県長会議での原田会長の指導(要旨)」

「いよいよ今月には広布部員会が行われ、財務の振込期間となります。広布部員の皆さま全員に功徳の花が咲き薫り、無事故で終了するよう、真剣に祈り、丁寧に推進していきたいと思います」

11月4日の総務会で会則を変更し、前文に「創価学会仏」を付加した創価学会。教団が「仏の存在」となったのだから、今後は、供養も大手を振って受けられるということか、原田会長が「財務」のハッパをかけている。いわく「御本仏への御供養」「これに勝る大善はありません」「万代の幸を開く」「功徳の花が咲き薫り」と、まるで香具師の口上のように、財務をすれば功徳=利益があるかのような美辞麗句を並び立てている。

 創価学会の活動の4本柱は、財務(寄付)に選挙(集票)、聖教新聞の勧誘(拡販)に折伏(会員勧誘)。さながら企業の営業活動そのものだが、これに文句を言うことは、「創価学会仏」に対する誹謗となる。かくして学会員は馬車馬のように駆り立てられる。なんと無慈悲な「創価学会仏」であることよ。

●鬼の居ぬ間に海外雄飛……原田会長南アジア訪問

1123日付「聖教新聞」「タイで代表者勤行会 プーミポン国王陛下の追悼の意義込め 原田会長が出席 王国の繁栄を祈念」

同「南アジア訪問団 タイ王宮で弔問記帳と献花 池田SGI会長の弔意文を記帳」

1124日付「聖教新聞」「南アジア訪問団 インドネシア ジャカルタへ」「原田会長 ムハジル教育文化大臣と会見」

1125日付「聖教新聞」「インドネシアが団結と躍進の総会」

1127日付「聖教新聞」「南アジア訪問団 原田会長 チャン・チュン・シン シンガポール首相府大臣と会見」

1128日付「聖教新聞」「SGIアジア文化教育センター 共生の国マレーシアに誕生 5カ国の代表が出席し開所式 原田会長と共に」

※原田稔会長が、「南アジア訪問団」として、タイ・インドネシア・シンガポール・マレーシアの各国を訪問し、政府関係者との会見や弔問、地元SGI組織の会合、施設の開所式などに臨んだ。先の会則変更で創価学会は、(初代)・戸田(二代)・池田(三代)の「三大会長」の敬称を「先生」とすることを決め、今後は池田氏に関する機関紙誌の表記においても、「名誉会長・SGI会長」は使わないこととした。事実上の役職からの棚上げである。

 その間隙を縫ってということでもないのだろうが、原田会長が海外に雄飛している。今年3月には韓国、8月末にはブラジルなど南米、そして今回は南アジアと八面六臂の活躍である。前任の秋谷栄之助会長は、在任中ほとんど海外に出ていない。原田会長の度重なる外遊は、日本国内ばかりでなく海外組織の実験を掌握しようとの意図か。いま確実に池田時代は終焉を迎えつつある。

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11月号目次

11月号目次

閻魔帳

被爆国が「核兵器禁止条約」交渉決議に反対 無視黙殺を決め込む核廃絶論者・池田大作の欺瞞/乙骨正生

特集原田稔創価学会会長インタビュー(「朝日新聞」)を斬る

創価学会を舞台に進行中の壮大な詐欺 「生ける屍」隠すなれ合いインタビュー/溝口 敦

「平和」を唱える原田インタビューに見る「創価学会=公明党」の欺瞞/古川利明

創価学会にみる言行不一致の事例/段 勲

トピックス

稲田防衛相の涙と「無知」 推薦する公明党の「無責任」/柿田睦夫

トピックス

政界工作を続ける統一教会(家庭連合)とそのダミー組織、自民党議員との関係がまた明らかに/鈴木エイト

連載

信濃町探偵団

──創価学会最新動向

新・現代の眼(第3回)

愚者の楽園菅野 完

ヨーロッパ・カルト事情226

パリ市が企業へのセクト対策呼びかけ広岡裕児

執筆者紹介  編集後記

編集後記から

「閻魔帳」でも詳述しているように、1027日、国連総会の軍縮を担当する第1委員会が、法的拘束力をもつ「核兵器禁止条約」の交渉開始を世界123カ国の賛成多数で決議しました。核兵器の禁止と廃絶に向けて法的拘束力をもつ条約の制定に向けて、ようやく一歩が踏み出されたことになりますが、この決議に世界で唯一の被爆国を称する日本が、核抑止力による安全保障を重視する米英などの核保有国に同調して反対しました。

 核兵器の使用禁止と廃絶を願う被爆者からは、政府に対して「裏切り行為」との激しい批判と怒りが寄せられていますが、決議に賛成した国々からも、広島・長崎をアピールして核廃絶を訴える一方で、決議に反対する日本の姿勢に「ダブルスタンダード」との不信と失望の声があがっています。なぜなら核保有国と非保有国との橋渡しをはかることこそが、被爆国である日本の役割として期待されていたからです。にもかかわらず被爆者の思いよりも核保有国の論理に軸足を置いて、決議に反対したのですから、批判され失望されるのも当然でしょう。

 そんな日本の政府を構成する自公連立政権を支える創価学会の池田大作名誉会長は、多年にわたって核兵器の廃絶を訴えており、たとえば昨2015(平成27)年1月のSGIの日記念提言では、「核兵器禁止条約」の締結に向けて日本政府が積極的役割を果たすよう主張しています。

 今回の日本政府の姿勢は、こうした池田氏の核廃絶提言に真っ向から抵触する行為にほかなりません。当然、池田氏や創価学会は、決議に反対した政府を厳しく批判すべきが筋ですが、池田氏は沈黙、創価学会も決議採択を歓迎する旨の談話を出しましたが、日本政府が決議に反対した事実には触れようともしません。

 小誌今号特集記事では、「朝日新聞」の原田稔会長インタビューを取り上げました。欺瞞と虚偽性に満ちた会長発言や、国連決議に反対した政府に対する創価学会の迎合的態度からは、延命にあがく特異な宗教政治集団の腐臭にまみれた醜悪な素顔が垣間見えます。

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特集

特集原田稔創価学会会長インタビュー(「朝日新聞」)を斬る

創価学会を舞台に進行中の壮大な詐欺 「生ける屍」隠すなれ合いインタビュー

溝口 敦

ノンフィクション作家

ミスリード誘う八百長インタビュー

 朝日新聞社の記者と編集委員が創価学会・原田稔会長にインタビューし、同紙の922日付で記事を掲載した。

「創価学会はどこへ」と題する記事の冒頭は次のやり取りで始まっている。

〈──池田大作名誉会長は88歳。最近は表立った活動を控えています。体調はいかがですか。

「元気にしておりますよ。執筆活動などに専念しています」

 ──最近はいつ会いましたか。

「ええ、この夏の研修で」

 ──重要な判断も可能なのですか。

「もちろんです。ただ、数年前からは、基本的に運営は執行部に託し、見守っています」

 ──いま、意思決定の過程はどうなっているのでしょう? 集団指導体制なのですか。

「そう理解して頂いていいんじゃないでしょうか。私をはじめとする執行部内で相談しつつ、大きな方向性を定めています。とはいっても重要な問題もありますから、執行部は名誉会長に報告すべきことは報告し、指導を受けています」〉

 朝日側は当然のことながら、池田氏が認知能力に障害を生じ、判断能力を維持しているのかと疑っている。実際の池田氏は幹部会員に会って話すどころではないだろう。有り体にいえば植物人間状態ではないか、と。そういう朝日側の疑念は彼らがした質問に込められているし、原田会長も朝日側のそうした疑念を察知している。しかしここで「実は名誉会長は生ける屍なんです」と、職責上、真実を話すわけにはいかない。一般学会員にウソを突き通している以上、新聞メディアにもウソを繰り返すのが原田会長のつとめだからだ。

 逆にいえば、このインタビューで原田会長はウソをつくよう、朝日側に強要されたと見ることもできる。この手のウソはミスリードといい、取材執筆する記者も、メディア慣れした取材の受け手も最も嫌うところだ。読者を事実とは違うあらぬ方向に導いたと、取材者も被取材者も責任を問われる。原田会長がついたウソは活字になって末代まで定着し、今後とも何かと引き合いに出される。

 インタビューする側には別のやり方もある。たとえば、「この夏の研修で池田氏にお会いになった? その夏の研修というのはいつ、どこで行われたんですか。池田氏は講師として参加したんですか。あなた以外に誰か池田氏に会った人はいますか。研修会は1日だけですか、それとも複数日にまたがって行われたのですか。何をテーマとする研修だったのですか。池田氏は研修にどう関わったのですか。池田氏に会って、話は交わしましたか。話したんなら何について話したんです? そのときの彼の表情や様子はどうでした?」など、質問を矢継ぎ早に繰り出す方法である。

 原田会長がウソをついていることは質疑のやり取りで明確に分かる。ふつう、ある人に関して「重要な判断も可能なのか」とは聞かない。問われた人が「ずいぶん失礼な質問をなさいますね。不愉快だ」と怒り出しかねないからだ。原田氏はこの質問を当然のごとく淡々と受け取り、「もちろんです」と答えている。受け答えに伴う感情を露呈させていないから、事情を知る者が見れば、容易にウソ答弁は見破られる。

 つまりこのインタビュー記事は取材側が受け手側の答えについて疑問点を放置し、追及していない点で、八百長といえる。取材の受け手側に「表面的な答えだけでいいですよ、深くは追及しませんから」とあらかじめ許可を出しているのと同じである。

「生ける屍」隠しに加担する大メディア

 創価学会は公明党を持ち、国政に影響を与えているとはいっても、宗教団体であることが基本性格である。宗教団体は信教の自由などの問題がうるさく、扱いに注意を要する。基本的に宗教は私事であり、宗教団体の首脳動向などは追及の対象にしにくい。

 しかし反面、植物人間池田氏の病状を会員の前から隠して、従来通り信者生活を続けさせることは、あたかも父親が死んだにもかかわらず、その死を隠して、親に支給されていた年金を子が受給し続ける行為と似ている。もらう資格がないにもかかわらず、もらい続けている点で明らかに詐欺である。

 池田氏は長らく創価学会統合の象徴だった。彼への個人崇拝から学会員は選挙で票を集め、聖教新聞を購読し、財務や広布基金を払ってきた。そういう池田氏の脳がいかれ、「生ける屍」と同じと学会員大衆に知られれば、創価学会・公明党は急速に組織力や資金力を低下させよう。それらを失いたくないために、原田会長以下学会幹部は池田氏の病状を押し隠し、まだ元気だと偽り、学会員を結集し続けようとしている。それが幹部生計への唯一の途でもあるからだ。組織が細ることで減給されるのも嫌だし、学会本部の職も失いたくない。公明党議員も同じである。今さら議席を失い、そこらのおっさんにはなりたくない。

 今、創価学会を舞台に壮大な詐欺が進行中なのだ。であるなら、メディア側は当然事実はどうか、しつこく追及すべきなのだが、広告出稿や聖教新聞の印刷請負への顧慮からか、大メディアが創価学会を追及することはない。たとえインタビューしても、通り一遍の質疑で終始し、なあなあで幕を引いている。

いつまでも通用しない「死せる孔明…」の詐術

 ジャーナリストの池上彰氏も710日の「参院選ライブ」の中で創価学会広報室長・岡部高弘氏にインタビューした。池上氏が最近、池田氏の活動がないように感じると言うと、岡部氏は執筆活動のほか、各地を回って会員を激励していると、ここでもウソをついている。

 池上氏も朝日と同じで、創価学会に言いっ放しにさせ、何を思ったか、次に学会の中で池田氏に対する「個人崇拝」が進んでいるのではないか、と見当違いの質問に切り替えた。岡部氏は「個人崇拝とみられる方もいるかもしれませんけど、むしろ我々にとっては敬愛する、慕う関係という感じだと思います。人生の師匠というか、生き方を学んでいく対象」などと余計なことまで答えさせている。

 目下の問題は池田氏が「生ける屍」だという事実であって、「池田氏への個人崇拝」が緊急のテーマではない。この時点で個人崇拝を問題にすれば、視聴者は、池田氏がまるで今なお健常者であるかのような錯覚をしよう。判断、決定ができる人への個人崇拝が問題なのであって、故人や「生ける屍」に対する個人崇拝はむしろ奥ゆかしい行為と見られかねない。もちろんその場合の前提は崇拝者がきちんと崇拝の対象が死んだ、生ける屍になったと認識していることである。故人に対してどのような感想を持とうと、どのような態度を持そうと、外部がとやかく言う筋ではないのだ。

 朝日新聞はインタビューの中でこうも質疑している。

〈──池田名誉会長は歴代首相と会っています。会長(原田氏のこと)は安倍晋三首相に会っていますか。

「いや、そういう機会はあんまりございません」

 ──少しは会っているということですか。

「政策や政局については、すべて党がやってますから。新年のレセプション等で会うことはありますよ」〉

 ここで原田氏ではなく、池田氏が安倍首相に再度、会っているか、となぜ聞かなかったのか。聞くまでもないと考えたからか。

 池田氏は069月、信濃町の創価学会関連施設で安倍首相に会い、その後小泉純一郎元首相にも会っている。池田氏が健康であるなら、自民党の時の首相や中国政府要人には会わずにいられない顕示欲を持つ。その後10年間、会わずにいたとしたら、彼の健康状態が許さなかったと考えるほかにない。安倍首相に会う、会わないも彼の病状についての有力な傍証になり得た。

 つまり朝日インタビュー、池上インタビューともに創価学会とのなれ合いインタビューだった。これらインタビューで明かされた創価学会、ないし池田氏に関する事実はないか、あったとしてもごく少数である。ただし創価学会がついたウソを、採取した昆虫を虫ピンで留めるように定着・表示した功績はある。後世、創価学会はこのようにして池田氏の病状を隠し、学会員信者を欺き続けた、ということの証明にはなるだろう。

  この意味で取材は両刃の剣である。取材受け手のついたウソが取材者にはね返ってくる。インタビュー上のウソは両者の合作だとして、取材者の事実追及の弱さを批判される。だが、事実は遠からず明らかにされ、学会員大衆が広く知ることになるだろう。「死せる孔明、生ける仲達を走らす」はいつまでも通用する詐術ではないのだ。

溝口 敦(みぞぐち・あつし)ノンフィクション作家。1942年生まれ。早稲田大学政経学部卒。出版社勤務などを経てフリーに。宗教関係をはじめ幅広く社会問題を扱う。『食肉の帝王』(講談社プラスα文庫)で第25回講談社ノンフィクション賞、日本ジャーナリスト会議賞、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞の3賞同時受賞。『堕ちた庶民の神』(三一書房)『歌舞伎町・ヤバさの真相』(文春新書)『パチンコ「30兆円の闇」』『生贄の祀り』『あぶない食品』(小学館文庫)『武富士 サラ金の帝王』『池田大作「権力者」の構造』『中国「黒社会」の掟』『細木数子 魔女の履歴書』(講談社プラスα文庫)『暴力団』『続・暴力団』(新潮新書)『抗争』(小学館新書)『やくざの経営戦略』(文春新書)など著書多数。

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信濃町探偵団

信濃町探偵団──創価学会最新動向

●「核兵器禁止条約」交渉決議と創価学会の平和運動

10月6日付「聖教新聞」「ベルリンで軍縮めぐる世界会議」「SGIが3団体と共同開催」「平和のための宗教間フォーラム」「高まる軍事費を人道支援や環境保全へ」

「世界70カ国・300団体からなる平和組織『国際平和ビューロー(IPB)』主催の世界会議が、9月30日から10月3日の4日間にわたってドイツの首都ベルリンで開催され、SGI代表が出席した。『平和のために軍縮を!』をテーマにした同会議は、膨れ上がる世界の軍事費に焦点を当てたもの。年間で約185兆円(ストックホルム国際平和研究所)とされる世界全体の軍事費を、人道支援や気候変動対策、持続可能な開発などに用いるよう訴えている。(中略)河合SGI平和・人権部長は、核兵器廃絶の取り組みに言及。核兵器のない世界に向けた機運を高めるには、人間に本来備わっている共感の力を広げていくこと、人々の内発的な力を開花させていくこと、青年の関与に重点を置くことが重要であると指摘した。また池田SGI会長の『世界を分断し、破壊する象徴が核兵器であるならば、それに打ち勝つものは、希望を歴史創造の力へと鍛え上げる民衆の連帯しかない』との言葉を通して、今後も共生の未来を目指し、草の根の運動を進めていきたいと語った」

1020日付「聖教新聞」「核兵器禁止へ高まる国際社会の声」「SGIが参加する宗教コミュニティー」「人間性を議論の根幹に」「国連総会第1委員会で共同声明を発表」「人道軍縮フォーラムSGIの代表が登壇」

「米ニューヨーク市の国連本部で開かれている国連総会第1委員会で12日、SGIが参加する『核兵器の非人道性を憂慮する宗教コミュニティー』の共同声明が発表された。一方、1516の両日には同市内のペース大学で『人道軍縮フォーラム』が開催され、SGI代表が参加。人間性を議論の柱に据えた軍縮運動の重要性を訴えたほか、宗教の役割を巡る分科会の進行を担当した」

「毎年9月に開会する国連総会は、国連事務総長、総会議長、各国首脳による一般討論を経た後、議題ごとに六つの委員会に分かれて討論が始まる。そのうち、軍縮・国際安全保障問題を扱うのが第1委員会である。毎年、軍縮関連の決議が多く採択される第1委員会は、核軍縮・不拡散の動向を見極める上で大きな注目を集める。とりわけ本年は核兵器禁止条約の来年中の交渉開始を求める報告書が、8月に国連公開作業部会で採択され、提出された中での国連総会の幕開けとなった。それを受けた決議案が10月末に採決される見通しの中、第1委員会では各国代表や国際機関、市民社会による議論が連日、本格的に行われている。石渡SGI平和運動局長らSGI代表は12日、第1委員会の一環として行われた市民社会プレゼンテーションに参加。席上、SGIがWCC(世界教会協議会)、PAX(オランダの平和団体)などと共に参加する『核兵器の非人道性を憂慮する宗教コミュニティー』の共同声明が発表された。同コミュニティーによる共同声明は、ワシントンでSGIが主催した宗教間シンポジウム(2014年4月)で発表された声明を基盤に、ウィーンでの『核兵器の非人道性に関する国際会議』(同年12月)や国連本部でのNPT(核不拡散条約)再検討会議(15年4~5月)などでも発表されてきた。SGIは、この宗教間の取り組みで中心的な役割を担っている」

1029日付「聖教新聞」「核時代平和財団がSGIと主催 米で核兵器廃絶シンポジウム」

「核時代平和財団とSGIが主催するシンポジウム『喫緊の課題である核兵器廃絶』が2425の両日、アメリカ・カリフォルニア州サンタバーバラ市内で開催。核問題に携わる専門家らと共にSGIの代表が参加し、議論を交わした。これには池田SGI会長がメッセージを寄せ、平和を目指す民衆の連帯を共々に広げていきたいと強調した」

「国連総会第1委員会で27日、『核兵器禁止条約』制定の交渉開始を定めた決議案が、賛成多数で採択された。交渉が始まる明年は、戸田第2代会長の原水爆禁止宣言から60周年である。SGI会長はシンポジウムに寄せたメッセージの中で、同宣言はSGIの平和運動の原点であると述べた後、『平和への思いが結びつけるグローバルな民衆の連帯こそが、時代の閉塞状況を打ち破る、変革の力を湧き起こし、希望の未来への旭日を立ち上らせゆく』と強調。核兵器廃絶への挑戦は『生命軽視の思想との戦いであり、世界を人道的な方向に向け直す挑戦にほかならない』と述べ、人間の尊厳が永遠に守られる道を開き、核時代に終止符を打つべく、平和の民衆の連帯を一段と広げていきたいと訴えた」

同「核禁止条約、交渉開始へ」「日米露は反対国連総会委が決議」

「『ニューヨーク時事』国連総会第1委員会(軍縮)は27日、核兵器禁止条約など核兵器の法的禁止措置について交渉する国連会議をニューヨークで来年開くとした決議を123カ国の賛成を得て採択した。日本や核兵器保有国の米ロ英仏など38カ国が反対し、中国など16カ国が棄権した。核開発を進める北朝鮮は賛成した。決議はメキシコやオーストリアなどが主導し、55カ国以上が共同提案。年内に総会本会議で採択され正式な決議となる見通しだ。核兵器を法的に禁止する枠組みについて国連で初めて本格的な議論が行われることになる」

1030日付「聖教新聞」「核兵器禁止条約の交渉開始決議 国連総会第1委員会での採択に寄せて」「市民の連帯の拡大へさらに尽力 創価学会平和委員会 石渡議長」

「『核兵器禁止条約』の制定を目指す決議案が国連総会第1委員会で採択されたことを受けて、このほど創価学会平和委員会(石渡一夫議長)が談話を発表した」

「生命の尊厳と価値を最大に尊重する仏法の見地から、人間性を否定する兵器として核兵器の廃絶を求めてきた創価学会平和委員会は、今回の決議採択を歓迎するものです。これは核兵器廃絶に向けた具体的かつ歴史的な選択であるといえます。今後の交渉においては、今回、残念ながら反対あるいは棄権した国々を含む全ての国が、核兵器のない世界を目指す『地球的な共同作業』として、積極的かつ建設的な議論を行うことを私たちは強く期待するものです」

※軍縮を担当する国連総会の第1委員会が、法的拘束力をもつ「核兵器禁止条約」の制定を目指した交渉開始を求める決議案を、世界123カ国の賛成をもって1027日に採択した。これに日本政府は、核保有国の米英仏露や核の傘の下にあるドイツや韓国などとともに反対した。世界で唯一の被爆国と称する日本が、「核兵器禁止条約」の交渉開始に反対したことに対しては、被爆者はもとより決議案に賛成した国々からも、ダブルスタンダードだとの批判や不信の声があがっている。戸田城聖2代会長の「原水爆禁止宣言」を平和活動の原点だとする創価学会は、国連総会を前に積極的な核兵器廃絶運動を展開していることを「聖教新聞」でアピールしていた。そして国連総会第1委員会が1027日に「核兵器禁止条約」の交渉開始の決議を採択するや、交渉が始まる明年は、戸田会長の「原水爆禁止宣言」60周年の佳節にあたるなどとアピールし、あたかも創価学会が核廃絶運動をリードしているかのような報道を行っている。

 だが、決議案採択を報じる1029日付「聖教新聞」には、社会面に時事通信の「核禁止条約、交渉開始へ」「日米露は反対国連総会委が決議」なる記事は掲載しているものの、日本政府が決議案に反対した事実についての創価学会としての論評はない。1030日付「聖教新聞」には創価学会平和委員会議長の「談話」を掲載したが、日本政府が決議に反対した事実には一言も触れておらず、日本政府が反対したことへの論評も批判もない。もちろん多年にわたって核兵器の禁止と廃絶を声高に訴え、「核兵器禁止条約」の締結に向けて日本政府が積極的な役割を果たすよう強調していた池田大作名誉会長からも、今回の決議採択と日本政府の対応についての発言はない。

●「世界広布新時代 青年拡大の年」の狙いとは

1015日付「聖教新聞」「世界広布新時代第20回本部幹部会 四国総会から(要旨)」

「2017年のテーマ『世界広布新時代 青年拡大の年』開拓者の心で勢いよく前進 原田稔会長」

「明2017年(平成29年)は、池田先生の入信70周年、若き日の先生が拡大の突破口を開いた『2月闘争』65周年、戸田先生の願業『75万世帯』達成60周年、池田先生が第3代会長就任式で訴えた『300万世帯』達成55周年と、師弟の精神に貫かれた佳節を、幾重にも刻みます。(中略)そして学会は、さらに創立90周年、100周年を見据えつつ、広宣流布大誓堂の完成5周年となる2018年の『1118』へ、新たな前進を開始しております。(中略)学会の永遠性を確立する今この時、最重要の鍵は、『青年』です。そこで学会は、2017年のテーマを『世界広布新時代 青年拡大の年』と掲げたい。私たちは、青年を先頭に、皆で若々しく折伏・弘教に挑み、世界の平和と繁栄を実現しゆく創価学会を守り、永遠ならしめる後継者を、さらに勢いよく拡大・育成していきたい」

※創価学会が来年の活動テーマを「世界広布新時代 青年拡大の年」と発表した。来年は池田名誉会長の入信70周年をはじめとするさまざまな佳節が重なる年だとして、青年部の拡充を掲げている。すでに本欄でも指摘していることだが、現在、創価学会はポスト池田体制の確立を目指して、創価学会の永遠性の確立を声高に叫び、その当面の目標到達点を大誓堂建設5周年の2018年1118日に置くとしている。そのためにはあらゆる闘争に勝利するということで、今後、財務・新聞啓蒙(拡販)・折伏(会員獲得)と、選挙闘争に全力を傾注することとなる。だが、本尊・教義の変更と、集団的自衛権の行使容認・安保関連法案への賛成による平和主義の放擲によるダメージは少なくなく、創価学会の組織は水面下で大きく混乱と動揺を来たしている。特に原田会長を中心とする執行部は、執行部の方針に反対する幹部・活動家を処分するなど、強圧的かつ強権的な組織運営を繰り広げており、組織には不満と不信が渦巻いている。「青年拡大の年」とは、マインドコントロールしやすい青年部を中心に、強行突破を図ろうという執行部の思惑が透けて見えるテーマ設定といえる。

●箱根駅伝と大学野球&ドラフト

1016日付「聖教新聞」「創価大学 2年ぶり2度目の箱根駅伝へ」「予選会を合計タイム3位で通過 抜群のチームワークが結実」

「第93回『東京箱根間往復大学駅伝競争』(箱根駅伝=来年1月2、3日)の予選会が15日午前、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までの20㌔コースで行われた。創価大学は堂々の3位に入り、2年ぶり2度目の箱根駅伝本選への切符を手にした。(中略)創立者の池田名誉会長は、選手たちの大健闘をたたえ、『うれしい。本当におめでとう』との伝言を贈った」

1017日付「聖教新聞」「師弟勝利の旗高く 座談会」

永石(婦人部長)はじめに、創価大学から、嬉しいニュースが舞い込んできました。

 清水(女子部長)2年ぶり2回目の箱根駅伝本戦への出場決定ですね(一同拍手)。

 志賀(男子部長)全国の方々が、自分のことのように喜んでおられます。

 原田(会長)チームの団結力で、歴代のベストタイムを大幅に更新し、予選会を堂々の3位で突破した創大生たちが、新春の箱根路で躍進しゆくことを念願してやみません」

1021日付「聖教新聞」「創価大 田中ソフトバンク 池田楽天が交渉権」

「創価大のダブルエースが挑むプロの舞台はパ・リーグに――。プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)は20日、東京都内のホテルで開かれ、150㌔台中盤の速球を武器に即戦力として期待される創価大の田中正義投手は、広島、巨人、日本ハム、ソフトバンク、ロッテの5球団が1位指名で競合した末、ソフトバンクの工藤監督が抽選に勝って交渉権を獲得した。同じく創価大の池田隆英投手は楽天から2位指名された」

「今ドラフトの目玉だった創価大の田中投手は、5球団が1位指名で重複した。ソフトバンクの工藤監督が当たりくじを引き当てた瞬間、『なるべく表情を変えないように』していた田中投手に笑みがこぼれた。(中略)(投手に逸材の多かったドラフトで一番の注目を集めた田中投手は)『創価大野球部で学んだことは数え切れない。人生の指針になっているので、ぶれることなく努力していきたい』。母校への感謝の思いを胸に、自らの力を証明する挑戦が始まる」

1026日付「聖教新聞」「東京新大学野球秋季リーグ戦 創価大学が優勝」「我らは心で勝つ!」「ベストナインに4選手 田中・池田投手が最多勝利」

「東京新大学野球の秋季リーグ戦の閉会式が24日、埼玉・岩槻川通公園野球場で行われた。全大学から勝ち点を挙げる完全優勝を成し遂げた創価大学野球部。最優秀投手には田中正義投手、最多勝利に田中投手と池田隆英投手、最優秀防御率に池田投手、最多盗塁に伊藤嵩基選手が輝いた。(中略)(田中正義投手は)何より力を入れたのが、精神面の強化だ。創立者・池田名誉会長が野球部に贈った指針『心で勝て 次に技で勝て 故に 練習は実践 実践は練習』を心に、弱い自分と向き合い続けた。『真剣勝負の練習』と『課題を明確にした実践』の往復作業で、“負けない心”を培ってきた。20日の新人選手選択会議(ドラフト会議)では、5球団の競合の末、福岡ソフトバンクホークスから1位指名を。アマチュア球界ナンバーワンの評価を受けるまでに成長した。

 同じく東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けた池田投手も、創価の『人間野球』で、実力が大きく開花した一人だ」

※創価大学陸上部が箱根駅伝予選会を3位で突破し、本選出場を決めたことに創価学会が欣喜雀躍。また、プロ野球ドラフト会議で、創価大学野球部の田中正義投手・池田隆英投手が、それぞれ福岡ソフトバンクホークスと東北楽天ゴールデンイーグルスに指名されたことを、「聖教新聞」が大きく報じている。

 特に創価大学が箱根駅伝予選会を突破したニュースは、1面トップでの大々的報道。教団傘下の大学が、いまや正月の風物詩となり、全国的人気を誇る箱根駅伝への出場を決めたことを喜ぶのは分からぬでもないが、1面トップで報道するとは、創価学会にはよほど明るい話題がないものと見える。

 ドラフト会議当日、会議の模様を放送したTBSは、ドラフト特別番組も放送。その中で創価大学の池田投手を取り上げ、お涙頂戴の感動ドラマに仕立てていたが、その番組提供は聖教新聞社。池田投手が頑張ったのはわかるが、あざとい番組構成に鼻白んだが、その内容とほとんど同じ内容が「聖教新聞」掲載されていたことには笑えた。

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