2月号目次
閻魔帳
「テロ対策」に看板かけかえた新「共謀罪」の危険性/有田芳生
特集/都議会公明党とSGI提言に見る創価・公明の特異な属性
創価学会と公明党の属性を示した「SGIの日記念提言」と都知事スリ寄り/乙骨正生
小池都知事スリ寄りが示す深刻な組織力低下/森 功
大手メディアは「SGIの日記念提言」をどう報じたか/段 勲
トピックス
安倍・トランプ会談の仲介者は統一教会(家庭連合)と報じた「新潮45」/鈴木エイト
トピックス
不祥事相次ぐ公明党地方議員の属性か 元副議長の東村山市議OGが老人クラブ会計から着服/本誌編集部
●連載
短期集中連載[三笠宮の言葉](下)
歴史学者として/広岡裕児
新・現代の眼(第6回)
黒く塗りつぶせ/菅野 完
ヨーロッパ・カルト事情(228)
微小セクトの繁殖と大セクトの適応能力/広岡裕児
執筆者紹介 編集後記
編集後記から
1月20日にアメリカの新大統領にドナルド・トランプ氏が就任。以後、次々と大統領令を発令し、難民や中東・アフリカのイスラム圏7カ国からの入国の一時禁止や、メキシコとの国境での壁の建設などを打ち出しています。これに対してアメリカ国内はもとより世界各国からも批判や非難の声があがっており、その中にはフランスやドイツ、カナダの政府首脳も含まれています。
このうちフランスのオランド大統領は、トランプ大統領との電話会談において直接、難民の受け入れを一時的に停止したことや保護主義的政策を強く批判。地球温暖化政策に反するパリ協定からの離脱についても注文をつけました。同様にドイツのメルケル首相も、「テロとの戦いが必要不可欠なのは疑いようがない。しかし、イスラム教のような特定の信仰や出身国を理由に、全員に疑いをかけることは正当化できない」とし、「このような考えは、国際的に難民を支援・協力しようとする基本原則があるという私の解釈とは相容れません」と批判しています。
これに対して我が日本国の安倍首相は、国会答弁で「コメントする立場にない」と繰り返すのみ。日本がアメリカの属国であることを自ら証明するかのような及び腰の発言に終始しています。日頃「戦後レジームからの脱却」だとか「世界の中心で輝く国」になるなど大言壮語し、「自由主義・民主主義・基本的人権」などを共有する「価値観外交」を展開するとしていながら、いざとなると何も言えない夜郎自大な姿には呆れるしかありません。
まあ、A級戦犯容疑者だったにもかかわらず戦犯指定が解除され、総理大臣にまでのぼり詰めるお膳立てをしてもらい、日米安保条約の改定に尽力した祖父をもつ安倍首相とすれば、アメリカに物申すなどということは論外なのでしょう。
アベノミクスの成長戦略の要と位置づけていたTPPからの離脱や、貿易不均衡発言に為替誘導批判と、安倍首相の政策と対峙するトランプ大統領との会談がけだし見ものです。
そんな安倍首相、自公連立政権を支える創価学会の「永遠の師匠」が、今年も「SGIの日記念提言」を発表。その中で、大統領当選時に祝電を送ったトランプ大統領に、早期に核軍縮と緊張緩和のための米ロ首脳会談をするよう提唱しています。池田氏の求心力を維持することを目的にした不毛な提言。詳しくは特集記事を。
いま創価学会は、「創価学会仏」の正当性を証明するために東京都議選に向けて組織あげての選挙闘争に突き進んでいますが、小誌は今後も宗教と政治に関する事実と真実を追究し続けます。
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