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2024年10月号安倍政権と統一教会の蜜月の原点

10月号目次

 

閻魔帳

自民党総裁応接室での密談が安倍政権と統一教会の蜜月の原点だった/鈴木エイト

 

特集/山口公明党を総括――代表交代そして衆院選へ!

 

公明党大会で父子二代にわたる深き「御縁」をアピールした石破新総裁/乙骨正生

「表紙貼り替えの自民党総裁選」を横目にひっそりと党首交代に動いた「公明党=創価学会」/古川利明

公明党の代表交代から見る政教分離問題の課題と懸念/福本潤一

 

トピックス

自民党総裁選で置き去りにされた「統一教会」問題/藤倉善郎

トピックス

著作権法を悪用した創価学会の「スラップ訴訟」に敗訴判決/本誌編集部

 

  • 連載

信濃町探偵団──創価学会最新動向

「日本の議会政治」を考える(番外)

裏金事件の本質を話そう/平野貞夫

ナニワの虫眼鏡(第64回)

「貧すれば鈍する」「踏んだり蹴ったり」の維新 党勢低迷の兆候がそこかしこに/吉富有治

ヨーロッパ・カルト事情(313)

セクト対策に敵対する宗教社会学者の誤謬(1)/広岡裕児

執筆者紹介&バックナンバー一覧 編集後記

 

 

編集後記から

自民党新総裁に選出された石破茂氏は、自民党の歴代首相が党利党略に基づいて行う傾向のあった憲法七条に基づく衆議院の解散を、恣意的解散は許されないと批判していました。また総裁選挙中には、自らが新総裁・新首相になった場合は、野党と熟議・論戦を重ねてから解散すると発言していたにもかかわらず、新総裁となるやたちまち10月27日投開票で解散総選挙を行うと表明、野党から厳しい批判を浴びています。

それも当然でしょう。そもそも首相の専権事項などともいわれる七条解散を批判していながら、七条に基づく解散を、自民党総裁に就任したとはいえ、首相就任以前に公言したのですから、「言行不一致」「嘘つき」と批判されるのは当然でしょう。

その石破総裁が、9月28日に開催された公明党全国大会に出席し、挨拶しました。詳しくは特集記事をお読みいただきたいと思いますが、石破総裁は、父の石破二朗元自治相が鳥取県知事時代の1971(昭和46)年2月に、岡山市で行われた創価学会の「中国文化祭」に出席し、池田大作三代会長と面談していた事実を披露。また自らも公明党・創価学会に選挙で支援してもらっていたことに謝意を表し、創価学会・公明党が三大政治決戦と位置づけている衆院選・参院選・東京都議選に、公明党候補勝利のため、「全力を尽くす」と発言。自公政権の維持に並々ならぬ意欲を示しました。

公明党大会で自らと創価学会・公明党との深い「縁」を表明した自民党総裁は安倍晋三元首相以来、二人目ですが、石破氏は「池田先生」と実名をあげてその「縁」の深さをアピールしました。そういえば石破氏はかつて新進党にも所属しており、安倍氏でさえも一時は創価学会批判を行っていたにもかかわらず、その政治経歴において創価学会批判を一度も行ったことがない政治家です。

自民党総裁選の渦中で、安倍首相と統一教会の濃密な関係を示す写真を『朝日新聞』がスクープしましたが、9人の総裁候補は誰一人自民党と統一教会の関係を再調査することに言及しませんでした。当然、創価学会に依存する姿勢を示す石破首相・自民党が創価学会と政治の癒着関係を洗い出すことなどあり得ません。

日本の将来がかかった衆院総選挙が間近に迫っています。どうか読者の皆様には賢明なご判断を期待する所以です。

特集/山口公明党を総括――代表交代そして衆院選へ!

 

公明党大会で父子二代にわたる深き「御縁」をアピールした石破新総裁

乙骨正生

ジャーナリスト

 

「池田先生」との関係を強調

公明党が「世代交代」を名目に、9月28日開催の党大会で代表を交代。15年の長きにわたって党を率いた山口那津男代表が退任し、石井啓一幹事長が新代表に就任した。

これに先立つ27日には、自民党が石破茂元幹事長を新総裁に選出。同様に立憲民主党も23日に野田佳彦元首相を代表に選出しており、来たる10月27日投開票の衆議院総選挙には、与党の自民・公明、そして野党第一党の立憲の3党が新党首を立てて臨むこととなった。

28日の公明党大会には、前日に自民党総裁に就任したばかりの石破新総裁が来賓として出席し挨拶したが、石破新総裁の挨拶に筆者は強い既視感を覚えた。なぜなら石破氏の挨拶は次のようなものだったからだ。

「結党60年を迎えられました。私事で恐縮でありますが、私の亡くなりました父は、建設省の役人から鳥取県知事に転じて、その後参議院議員になりました。昭和46年の2月14日のことであったと承知しておりますが、岡山におきまして党の創立者であられます池田先生ご臨席のもとに、中国文化祭が開かれたようであります。ウチの父が県知事としてそこにお邪魔をさせていただき、代表とお話をさせていただいた、創立者とお話をさせていただいた。そういうような御縁をいただいております。その後も私の選挙区におきまして本当にお世話さまになってまいりました」

石破氏は、父親である石破二朗元自治相が、鳥取県知事時代の1971(昭和46)年2月14日に、岡山武道館で開催された創価学会の「中国文化祭」に出席した際に、公明党創立者である池田大作会長(当時)と面談した事実をアピール。その上で自らも選挙で公明党すなわち創価学会の支援を受けてきたことへの謝意を述べることで、父子二代にわたって公明党・創価学会と深い「御縁」を結んできたことを強調したのである。

連立与党である公明党の大会で自民党総裁が挨拶し、外交辞令とも言えるおべんちゃらを述べるのは恒例のことだが、その席で池田氏や創価学会との深い「縁」を述べることはまずない。そうした中で唯一、祖父以来の創価学会・公明党との「深い間柄」を強調したのが安倍晋三元首相だった。

石破氏はこの安倍元首相に続いて二人目の、父子二代にわたって創価学会・公明党と深い「御縁」を結んでいる政治家であることを明らかにしたのだが、この点に筆者は強い既視感を覚えたのだ。

 

「アベ政治」支えた三代の因縁

では、安倍元首相の挨拶とはどのようなものだったのか。本誌の112号(2006年10月15日号)に詳報しているので興味のある方は参照していただきたいが、06年9月30日の公明党大会での安倍自民党新総裁・新首相の挨拶は次のようなものだった。

「私は去る26日、本会議における首班指名選挙において、公明党の皆さまの支持をいただき、第90代内閣総理大臣に任命された。皆さまの力強い支援、支持に感謝を申し上げたい。(中略)

私の祖父の岸信介も、父の安倍晋太郎も御党と交友関係の深い間柄であった。両党が50年の歴史を経て、今、第2期の連立政権時代を迎えるに当たって私が自由民主党の総裁として、そして連立内閣の首班として、連立を率いていく立場になったことは、何か特別な運命を感じている」(06年10月2日付『公明新聞』)

この時の公明党代表は、創価学会の全国男子部長・青年部長を歴任したプロパーの太田昭宏氏であり、太田代表は党大会において、安倍新首相のもとで始まる連立第二期の公明党と安倍政権の基本姿勢は、「言うべきことは言うという連立第二期」と規定していた。

ところが実際に安倍自公政権が始まると、公明党は安倍首相・政権に対して「言うべきことは言う」どころか、ひたすら迎合・従属を続けることとなった。

それは09年衆院選で自公が惨敗して政権交代となり、太田代表の落選を受けて山口氏に代表が交代しても変わらず、12年衆院選で自公が政権を奪還し、第二次安倍政権が発足した後も続くこととなる。

特に12年12月から20年9月までの7年8カ月余に及ぶ第二次~第四次までの安倍政権では、「右翼タカ派」である安倍首相の地金が露出し、解釈改憲という姑息な手段での平和憲法の骨抜きと軍拡、新自由主義に根差した異次元の金融緩和を柱とするアベノミクスによる格差と分断の拡大、政治の私物化と議会制民主主義の破壊など、戦後日本が守ってきた価値観を、一政権でなし崩しにする異常・異様な政治となった。

この異常・異様な「アベ政治」なるものを選挙で勝ち続ける「一強」として支えたのが創価学会・公明党だった。もともと党創立者の池田会長が提唱した「大衆とともに」を結党理念として、「清潔」「平和」「福祉」を党是として掲げる公明党と、「アベ政治」は水と油。それだけに山口代表も公明党の政権参画を「政権のブレ―キ役」となるためと説明。安倍首相とは政治的「ケミストリーが合わない」と公言してはばからなかった。

だが公明党は「ブレーキ役」とはならず、池田氏が反対していた集団的自衛権の行使を容認する安全保障法制(戦争法)に賛成。政治の私物化と厳しい世論の批判を浴びた「モリ・カケ・桜」では、安倍首相を擁護し、桜を見る会で山口代表は、安倍首相の隣で嬉々として杯をあげる姿が何度もニュース映像で流れる有様だった。

その意味で、山口時代の公明党とは、従来の公明党が主張していた政治理念や存在意義を破壊し続けた15年と批判されても致し方なかろう。

生前、池田氏は『毎日新聞』(01年9月25日付)のインタビューで、

「岩見(毎日新聞特別顧問):今、自民党と連立を組んでいますが、自民党は相当くたびれてきたなあと私は思っていますけれども、どうですか。

池田氏:いつかはもう一度、本格的な政界再編のときが来るのではないでしょうか。

岩見:そういう意味でも公明党が日本の政界に刺激を与える役割はあるんじゃないかと。

池田氏:そうでなければ公明党の存在価値がなくなります。自民党の補完勢力みたいになってしまうから。(中略)

北村(毎日新聞主筆):創価学会は今後、政治とのかかわりをさらに深めるのでしょうか。

池田氏:宗教は人々の幸せと世の中の平和と繁栄を願うものです。政治が腐敗、堕落し、危機的状況にある限り、異議申し立てをするのは、宗教者として当然の責務です。政治への監視を庶民の目線で行うことは、非常に大切なことと思います」

と語っていたが、山口時代を経て公明党は自民党の「補完勢力」となり、「存在価値」を喪失したと言って過言ではあるまい。そして「異議」を申し立てるどころか、唯々諾々と裏金議員や統一教会汚染議員まで支援し、自民党を下支えしてきた創価学会もまた「宗教者としての責務」を放擲していると言えるだろう。

 

創価学会に依存する石破政権

「存在価値」を失ってまで自民党に従属する公明党と創価学会。世間ではこうした姿を「どこまでもついていきます下駄の雪」と揶揄するが、その背景には日蓮正宗から破門され、教義的基盤を失い迷走をはじめた創価学会が、組織防衛のために自民党・連立政権への依存度を高めたことと、独立した教団の宗教目的として「世界宗教化」を掲げた際に、「世界宗教化」の条件として、元外務省主任分析官でプロテスタントの神学者と称する作家・佐藤優氏の、キリスト教のアナロジー(類推)に基づくロジックを援用している事実が指摘できる。佐藤ロジックとは、「宗門との決別」「世界伝道」「与党化」であり、自らの宗教的正当性を主張するために、創価学会は与党・政権から離れられないという自縄自縛に陥っているのである。

石破氏がこうした事実を知らないはずがない。そして自民党内で政権基盤が弱い石破氏が、政局や選挙を乗り切るためには創価学会・公明党に頼るに如くはない。それが公明党大会で、安倍氏ですら政教分離に配慮して戸田城聖二代会長や池田三代会長の名前は出さなかったにもかかわらず、「池田先生」と池田会長の実名を出し、父子二代にわたる深い「御縁」を強調した狙いだろう。

石破氏の挨拶はこの後も、ひたすら公明党を礼賛し、媚びるかのような内容となっており、最後は池田氏が示した結党理念を引用しつつ次のように締めくくっている。

「『大衆の中に生まれ、大衆の中に生き、大衆とともに死んでいく』。私たち自由民主党はともすればそういうことを忘れることがあるのかもしれません。(中略)公明党の皆さまの力、まさに『大衆の中に生まれ、大衆の中に生き、大衆の中に死んでいく』。それに学びながら、自公政権があってよかったという風に、国民の皆さまに実感していただけるように。

もうあと一年以内に国政選挙がございます。そして東京都議会議員選挙をはじめ多くの選挙がございます。

私ども自由民主党、公明党の皆さまとの政権をこれから先も守っていくために、私自身、可能な限りのお手伝いをしてまいります。(中略)公明党の皆さま方すべて勝利をされますために、自由民主党総裁として全力を尽くしてまいります」

安倍新首相の公明党大会での挨拶に先立って創価学会は、『聖教新聞』に「池田先生と中国方面」(06年9月22日付)なる記事を掲載し、岸元首相と戸田会長、安倍元外相と池田会長との「深い間柄」をアピールしていた。9人が立候補した今回の総裁選では、誰が当選するか分からず、こうした伏線はなかったが、石破新総裁が公明党大会で挨拶した後、創価学会内部ではいま、石破氏の中学生時代の家庭教師が、創価学会総大阪長の父親であったことや、石破氏は父親以来の関係で創価学会に偏見をもたず、毎年、地元鳥取の会館での新年勤行会に挨拶に来ている、などの情報が流れている。

統一教会問題と自民党との関係の調査もままならない中、自民党・石破政権と創価学会の癒着関係は深まりこそすれ、薄くなることはないだろう。

 

 

乙骨正生(おっこつ・まさお)フリージャーナリスト。1955年生まれ。創価中学・創価大学法学部卒。宗教・政治・社会分野などを取材、週刊誌・月刊誌を中心に執筆。著書に『怪死』(教育資料出版会)『公明党=創価学会の野望』『公明党=創価学会の真実』『司法に断罪された創価学会』(かもがわ出版)など。

 

信濃町探偵団──創価学会最新動向

  • 衆院総選挙に向け眦を決して“政教一体”の選挙闘争に臨む創価学会

 

9月28日の党大会で、山口那津男前代表から石井啓一新代表へと代表を交代した公明党。同時期に党首を代えた自民党・立憲民主党は、総裁選・代表選を行ったが、公明党は代表選を告示するものの対立候補が立たず無投票で新党首が決まるという、結党以来の“伝統”を墨守した。党大会で石井代表は、来たる衆院選を「断じて勝ち抜きたい」と決意表明。・来賓として出席した石破茂自民党新総裁も、「公明党勝利のため、自民党総裁として全力を尽くす」と、自公政権維持のために選挙協力を強く推進する姿勢を見せた。

こうした政治状況を受けて、公明党の組織母体の創価学会が眦を決して“政教一体”の選挙闘争に突入している。すでに創価学会の組織では衆院選に向けたスケジュール闘争の指示文書が配布されており、そこには「9/27(金)より、S期間突入!爆発的なF拡大を」「9/27~29 全国はひとつ11Sブロック交流」「10/5(土)・6(日)『(注・各組織の担当地域名)』大交流」などと書かれている。ここにある「S期間」とは衆院選の支援期間のことで、「11S」とは公明候補の立つ全国の11小選挙区を指す。

同時に小選挙区に公明党候補が立候補する地域組織には、原田稔会長が出張り、決起集会を開催して「必勝」の檄を飛ばしている。以下、そのいくつかの例を紹介する。

 

・9月30日付『聖教新聞』「総本部で中央社会協議会 衆院選比例区公明党支持を決定」

「創価学会の『中央社会協議会』(議長=萩本主任副会長)が26日、東京・信濃町の学会本部別館で開かれた。

ここでは、公明党から寄せられた次期衆院選での比例区への支持依頼について検討・協議を行った。

協議会では、①結党から60年にわたり、『大衆とともに』との立党精神のもと、一貫して『清潔な政治』の実現へ政治改革の先頭に立つとともに、現場目線、生活者目線で政策実現に真摯に取り組んでいる②政治を安定させる連立政権の要であり、物価対策をはじめ、子育て・教育支援策の充実、防災・減災対策など、日本が直面する諸課題を打開し、明るい未来をつくるために欠かせない存在である③次期衆院選に向け、国政を担うにふさわしい、見識と人格を兼ね備えた実力ある人材を擁立した――などの党の基本姿勢と行動を評価。同党のさらなる努力に期待して支持を決定した。小選挙区の公認予定候補11人への支持依頼についても、該当する都道府県の社会協議会で支持を決定した」

9月19日付『聖教新聞』「座談会 創立100周年へ 新時代の暁鐘」「子育て支援の公明」

「原田(会長)そもそも、今では当たり前になっている『児童手当』も『教科書の無償配布』も、公明党の推進により実現したものです。国の宝である子どもの未来を守るため、少子化克服のため、公明党はさらに力を発揮してもらいたい」

・9月23日付『聖教新聞』「座談会 創立100周年へ 新時代の暁鐘」「公明が『政治家改革』の先頭に」「政治資金を透明化」

「原田 『政治改革』は『政治家改革』からです。公明党は『大衆とともに』の政治家像を一段と示しながら、リーダーシップを発揮し、政治の信頼を取り戻す戦いを断固貫いてもらいたい」

9月26日付『聖教新聞』「座談会 創立100周年へ新時代の暁鐘」「公明『防災・減災』を政治の主流に」

9月30日付『聖教新聞』「座談会 創立100周年へ新時代の暁鐘」「識者 公明は子育て政策の“けん引役”」

「原田 28日の党大会で公明党は、新たな体制で出発しました。『大衆とともに』との精神を貫き、誠心誠意、国民の幸福と世界の平和のために走り抜いてもらいたい」

※中央社会協議会や都道府県の社会協議会を開き、来たる衆院選での比例区・小選挙区での公明党ならびに同党公認候補の支持を決定した創価学会。その決定理由を見れば、「清潔な政治の実現」「政治改革の先頭に」「連立政権の要」「物価対策をはじめ、子育て・教育支援策の充実、防災・減災対策」の推進などと、いいことづくめの羅列。そして『聖教新聞』の座談会記事では、原田会長らの首脳幹部が公明党の政策を礼賛、アピールポイントを強調する。

もちろんそこには公明党創立者である「永遠の師匠」が掲げた「核兵器廃絶」=核兵器禁止条約への署名・批准の推進、「軍事費半減」「集団的自衛権反対」「原発依存の中止」「沖縄の非核・非基地化」「九条護憲」などへの背反や遅滞への言及はない。「眼前に広がる広宣流布と立正安国の舞台」などと、宗教的アジテートで学会員を選挙に駆り立て、その鼻先のニンジンとして掲げられる「清潔」や「平和」そして「子育て支援」。極めて欺瞞的としかいいようがない。

 

・9月23日付『聖教新聞』「北海道で誓いの青年三代城総会 栄光勝利へ3万人が総立ち 原田会長が激励」

「北海道に燃え立つ青年力こそ、新時代を開く力!池田大作先生の初来道70周年を記念する『青年三代城総会』が22日、北広島市のエスコンフィールド北海道で盛大に開かれた。〈中略〉(原田会長は)創価三代有縁の北海道の広布史に触れつつ、勝利の伝統が刻まれた三代城の我らに破れぬ壁はないと力説。師に代わって、地域に社会に希望と共感の連帯を拡大しようと訴えた」

※衆院小選挙区北海道10区に現職の稲津久候補が立候補する北海道では、エスコンフィールドに全道から3万人規模の活動家を動員して総会を開催。原田会長は「我らに破れぬ壁はない」と拡大を強調した。夕張・岩見沢・深川・三笠・留萌などを選挙区とする北海道10区への「交流」の予行演習か。

 

・9月26日付『聖教新聞』「常勝の新時代を 大阪代表者躍進大会 原田会長、永石女性部長が出席 西大阪 新大阪 常勝大阪 堺が意気高く」

「大阪代表躍進大会が25日午後、関西池田記念会館で開かれた。これには常勝の源流と輝く『西大阪総県』、関西の玄関口の誇り高き『新大阪総県』、師弟誓願の歴史が光る『常勝大阪総県』、大関西の一大電源である『堺総県』の代表が、原田会長、永石女性部長、西方青年部長らと共に出席。新たな師弟勝利の金字塔を築くことを目指し、意気高く出発した。〈中略〉原田会長は全リーダーが団結固く、同志と麗しい絆を結びゆくことこそ激戦突破の鍵であると強調。今こそ師弟直結の信心を燃え上がらせ、友の中に勇んで飛び込んで語り、励まし抜き、断じて勝利をと呼びかけた」

同「兵庫 中央神戸 尼崎」

「兵庫・中央神戸総県と西宮総県・創価宝光本部合同の地区部長会・地区女性部長会が同日夜、兵庫池田文化会館と各会館をオンラインで結び開催された。〈中略〉原田会長は『仏法は勝負』との一念を強く、執念と勢いで池田門下の力を満天下に示そうと訴えた」

※不人気で問題山積の大阪万博や、自民党の裏金問題に対する迷走、そして相次ぐ所属議員の不祥事で人気・支持率とも急落の大阪維新の会(国政は日本維新の会)。8月には大阪府箕面市長選で現職候補が落選したのをはじめ、大阪維新代表の吉村知事や日本維新の藤田幹事長の地元や出身地でも市長選や府議補選などで公認候補の落選が相次いでいる。

こうした政治状況に意を強くしているのが大阪・兵庫の6小選挙区に公明党候補を擁立する創価学会。いまこそ池田大作参謀室長の指揮の下、泡沫候補扱いだった白木義一郎創価学会大阪支部長を、1957(昭和32)年の参議院大阪選挙区で当選させた「不可能を可能にした大阪の戦い」の再来をと気勢をあげ、複数の小選挙区で維新候補を撃破しての勝利を檄している。

 

・9月30日付『聖教新聞』「埼玉三郷が勇躍前進 原田会長、永石女性部長と決意の集い」

「凱歌の秋へ、勇躍前進を誓い合う埼玉・三郷県の集いが29日、隣接する東京・足立区の足立池田記念講堂で意気高く行われた。〈中略〉原田会長は、『いかなることありとも、すこしもたゆむことなかれ。いよいよはりあげてせむべし』の御文を拝し、これが学会魂の真髄であると強調。かつて池田先生が示した『勇気』『忍耐』『団結』の勝利の要諦を確認し、他の誰でもなく、『私自身』の祈りと行動で、報恩と栄光の11月を荘厳しようと訴えた」

※公明党の新代表に就いた石井啓一代議士は、従来は比例北関東ブロックで当選を積み重ねてきたが、10月27日投開票の衆院選では小選挙区埼玉14区(草加・八潮・三郷)から立候補する。

まさか代表に就任したとたん、小選挙区で落選したのでは面目は丸潰れ、目も当てられない。それだけに埼玉の創価学会のみならず、全国動員で創価学会は石井新代表の当選を目指して遮二無二政教一体選挙を繰り広げることだろう。

事実上の出陣式となった9月29日開催の三郷の「決意の集い」で原田会長は、宗祖・日蓮大聖人の「どんなことがあっても、すこしも油断・懈怠することなく、さらに全力を注いで戦え(現代語訳・趣意)」なる遺文を引いて、死に物狂いの選挙闘争を指示している。

もとより学会員の政党支持も投票も自由というのが建前なのだが。

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