発刊の辞 既刊目次
宗教と社会の関係を考える小冊子「フォーラム21」をお届けします。
もともと小誌発刊にいたる経緯は、平成十一年十月に特定の宗教団体である創価学会を母体とする公明党が政権に参画したことによって、憲法二十条一項後段規定の「いかなる宗教団体も国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」との政教分離規定が危殆に瀕するとの危機意識をもった、多くの宗教者、学者、ジャーナリスト等で、「フォーラム自由21」という勉強会をもったことを契機としています。
以後、「フォーラム自由21」では、毎月一回、勉強会を開催するとともに、ニュースレターを発行し、創価学会・公明党問題を中心に、宗教と政治、宗教と社会に関する問題点を相互に認識、啓発しあってきました。
しかし、昨夏の参議院選挙では、公明党は過去最高の八一四万票を獲得して引き続き参議院のキャスティングボートを掌握。森政権が国民の不支持の前に倒壊した後、自民党員さらには国民の圧倒的な支持を背景に首相の座に着いた小泉首相も、引き続き、公明党との連立を政権の機軸に据えています。
その一方、創価学会・公明党は、そのもてる政治力、金力を最大限活用して、マスコミに対する工作を強化。昨年は全国各地のローカル紙、ローカル局に続いて、「朝日新聞」「讀賣新聞」「産経新聞」「毎日新聞」の全国紙四紙が、相次いで池田大作氏の署名記事、インタビューを掲載するなど、日本のマスコミはいま次々と創価学会の膝下に屈しつつあり、創価学会・公明党に関する正確な情報が発信しにくくなりつつあるのが偽らざる日本のマスコミ界の現状です。
私たちはこうした事態を看過、黙過することができません。そこで、「フォーラム自由21」を発展的に解消して、この度、宗教と政治、宗教と社会についての正確な情報を発信し続ける媒体として、隔週刊誌「フォーラム21」を発刊することといたしました。
微少なとるに足らぬ存在の小冊子ですが、よろしくご支援ご購読のほど、お願い申し上げます。
FORUM21編集部 (創刊号 編集後記より)