月号目次

閻魔帳

安倍首相の暴走を許したメディアの責任川﨑泰資

特集/参議院選挙総括──罪深き宗教の政治容喙

徹底した「争点隠しによる低投票率」がもたらした「自公勝利」というトリック/古川利明

安倍政権を支える改憲集団「日本会議」 冷静な検証と実態解明が急務/菅野 完

参院選の前と後、安倍政権の改憲政策を支える統一教会二世組織/鈴木エイト

幸福実現党──「全員落選」でも得票は躍進という不気味さ/藤倉善郎

狡猾だった政権のメディア・改憲戦略 野党共闘にも「成果」と課題が/柿田睦夫

自民党に一票入れても「功徳」があると訴えた宗教政党/段 勲

宗教的呪縛と欺惘で選挙闘争を煽った創価学会/乙骨正生

●連載

信濃町探偵団──創価学会最新動向

ヨーロッパ・カルト事情223

フランスのイスラム教徒の市民宣言広岡裕児

執筆者紹介  編集後記

編集後記から

 小誌の発行日は毎月10日です。第24回参院選の投開票日は7月10日にあたっているため、選挙結果についての分析・報告は、残念ながら今号には掲載できません。

 昨年来、安倍晋三首相は、今回の参院選で自公を中心とする改憲勢力で3分の2の議席を確保し、自らの自民党総裁の任期中に憲法改正を発議したいと公言してきただけに、選挙結果が気になります。すでに小誌がお手元に届く時点では、結果が出ているのですが、自公が3分の2ないしは過半数を獲得したのか、それとも改憲に反対し、立憲主義を取り戻すことを掲げ、安保法制の廃止を訴えた野党共闘が勝利したのか、日本の岐路となるだけに結果は重大です。

 それにしても憲法改正、憲法改正とあれだけ大騒ぎしていながら、争点隠しを図った安倍首相と自民・公明の両党。この一事をもってしても国民の負託に応えるだけの度量をもった政権・政党・政治家といえないことは明白ですが、政権・与党に擦り寄るだけのNHKをはじめとする大手マスコミは、有権者がまともな政治判断をするための正確な情報を発信するどころか、与党有利の世論調査結果を執拗に垂れ流して世論誘導を図る有様。いまさらながら日本のマスコミ、メディアの政権・与党との馴れ合いには呆れるしかありません。

 ところで小誌今号の特集でも触れているように、宗教法人・生長の家が、安倍自公政権を批判して、自民・公明の与党両党をはじめ、改憲勢力と安保法制に賛成した政党ならびに候補者を支持しないことを表明しました。安倍自公政権を、創価学会とともに支えるのが右派宗教団体によって構成される日本会議であることは、小誌でもたびたび報じているところですが、その日本会議の中核をなす日本青年協議会のメンバーは、もともと極端な皇国思想を鼓吹して、戦後も明治憲法の復元を唱えた生長の家の創始者・谷口雅春に傾倒した人々です。しかし谷口雅春の死去後、創始者の主張は「歴史的役割を終えた」として路線を修正した現在の生長の家は、今回の与党不支持声明において、創始者の思想を継承しているとする日本会議の中核メンバーは、「宗教運動は時代の制約下にある」ことを否定した時代錯誤の「原理主義」だと厳しく批判しています。

 生長の家は、安倍政権を支持しない理由として、立憲主義の軽視や古い歴史認識、反民主的体質や原発再稼働などを列挙し、安倍自公政権の政策や政治運営は、自らの信仰や信念と相容れないとしています。一方、平和や人権を掲げ、軍国主義や国家主義に反対して平和憲法を守るとしてきた創価学会は、従来の主張とは相容れない政治的立場の安倍首相と自民党を唯々諾々と下支えし、自公連立政権の維持を図っています。戦後、政治闘争に力を入れた両教団ですが、いまや両者の政治姿勢はあまりにも懸け離れています。

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