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3月号目次

3月号目次

 

閻魔帳

“亡国政治”に加担してきた創価・公明の罪は甚大/乙骨正生

 

特集/検察人事・国会軽視を生んだ自公翼賛体制

 

三権分立に踏み込む安倍政権 創価流現世利益との共通利害/柿田睦夫

「安倍官邸お気に入り検事長の定年延長」にダンマリを決め込む「公明党=創価学会」の欺瞞/古川利明

 

トピックス

幸福の科学学園が定員割れ 認可申請中の「大学」への影響は?/藤倉善郎

トピックス

いつまで続く神社本庁の強権支配/橋本征雄

 

  • 連載

信濃町探偵団──創価学会最新動向

「公明党と創価学会」を考える(第5回)

竹入公明党委員長の提案で国会正常化(後日談)/平野貞夫

ナニワの虫眼鏡(第9回)

コロナで大打撃の日本経済 その一方、市民に大盤振る舞いの大阪の真意/吉富有治

新・現代の眼(第43回)

如何、如何と言わざるものは、吾、如何ともすることなきのみ/菅野 完

ヨーロッパ・カルト事情263

セクト的逸脱対策警戒関係省庁本部(MIVILUDES)廃止か(5)/広岡裕児

 

執筆者紹介 編集後記

 

 

編集後記から

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、創価学会が会館の使用や各種の行事・会合を中止しました。その背景には、韓国で「新天地イエス教会」なる新興教団の会合が、コロナウイルスの爆発的感染のクラスターになったことも影響しているのでしょう。

小誌今号の「信濃町探偵団」でも触れていますが、この会合や行事の中止=時間的余裕が生じたことが、自分でものを考えることをせず、組織の指示命令に唯々諾々と従って、馬車馬のように活動することをよしとしてきた創価学会員に、いかなる変化をもたらすのか、あるいはもたらさないか、注目されます。

ところで、小誌今号の特集記事では、安倍自公政権が、突然、東京高検検事長の定年延長を閣議決定した事実を取り上げました。戦後日本の民主主義社会を担保する制度として導入された三権分立や法治主義を蔑ろにする安倍自公政権の閣議決定の背後にあるのは、桜を見る会で指摘されている安倍首相の政治資金規正法や公職選挙法違反の疑惑や、政権を直撃する可能性のあるIR疑獄や河井夫妻の公職選挙法違反容疑などの検察の捜査を防ぐことにあり、今回の措置は、人事権を盾にした事実上の指揮権発動なのではとの批判もあります。

安倍首相やその急進的支持者が嫌う韓国では、大統領が交代すると必ず任期中の不正が糾弾され、時には司直の手に落ちることが常態化していますが、モリカケ問題をはじめ疑惑噴出の安倍首相は、韓国大統領の轍を踏むことを恐れていると見るのは穿ちすぎでしょうか。

こうした暴挙を止めるのが、本来は政権のブレーキ役の果たすべき役割であるはずですが、むしろ検察・司法に影響力をもって、その権力を恣意的に左右することに腐心してきたのが、創価学会・公明党であるだけに、そうした役割を求めることは、それこそ八百屋で魚を求めるようなものです。そもそも創価学会・公明党が警察や検察への影響力を保持し、拡大することを目指したのは、1957(昭和32)年の参院大阪選挙区補選における選挙違反容疑で逮捕された池田大